男性ばかり5人でミーティングをしていると、
ある人(33歳・未婚)が、
「33歳にもなって結婚していないと、男も負け犬なんですよ・・・」
と、ぼそっと言った。

「えっ、そうなの?」
と私は思ったが、なんとなくその場は流れてしまったので、深く追求することはできなかった。


ひょっとするとその男性は、「結婚願望が強いのに結婚ができない」とか、
「彼女が欲しいのに何年もできない」という不遇な立場にいて、
自分のことを“負け犬”と表現しただけなのかもしれない。


まあ、もちろん女性ばかりが負け犬になるというわけではないから、
男性だって負け犬になるほうが、自然だし、フェアでいい。
しかし、33歳未婚の男性なんて、恐ろしくたくさんいるし、
これまで私の交友関係では、それを負け犬と思っている人はいない。(と思う)


そんな話をある女性にしたら、
「まあ、33歳で負け犬ってことはないけど、40歳にもなると男性もいろいろだよね・・・」と言う。
「いろいろだよね・・・」とは、意味深なフェードアウトである。


さらに深く尋ねてみると、未婚男性は40歳くらいになると、
「結婚できない男」と「結婚しない男」に分かれるらしい。

ここで、注意しなければならないのは、
「結婚できない」と「結婚しない」というのは男性本人が決めるわけではないという点だ。

「○○さんは、結婚しないって感じよね」とか、
「△△さんは、したくてもできないタイプよ」と、周囲が勝手に決めるのだから、恐ろしい。


世の男性諸君は、
「オレは別に結婚とか興味ないし・・・」
「結婚って、年齢じゃなくて、タイミングでしょ・・・」
「自分の生活リズムを崩されるのはどうしてもイヤで・・・」
なんて、タバコをふかしながら、余裕をかましても無駄だ。

ましてそれが「結婚できない男」(周囲に決定による)だったら、目も当てられない。


「へぇ~、そうなんだ」なんて聴いている女の子でも、
内心では「なんだかんだ言ったって、結婚できないだけでしょ」と思われているわけだ。

想像しただけでも、吐き気がするほど恐ろしい。



この話の読みながら、高みの見物をしている既婚男性も笑ってはいられない。
「結婚しない男」「結婚できない男」という“恐怖の境界線”は、未婚男性だけに向けられているわけでなない。

もちろん、結婚しているのだから「結婚できない男」には該当しない。
そこにはたしかに該当しないが、「結婚したくない男」という、じつに身勝手なラインを引かれてしまうのだ。

泣いても、わめいても、ホワイトデーにゴディバを贈っても、引かれるものは引かれてしまう。

「○○さんと結婚するなんて、奥さんも相当モノ好きだよね・・・」
「△△さんと毎日一緒のベッドで寝てるのかぁ・・・・」
「それって、キツイね・・・」

という、シビアで、はた迷惑な展開だ。


男の立場にしてみれば、「最初から、オマエに結婚してくれって言ってないだろ!」というところである。
「そうだ、そうだ、たしかにそうだ!」と私だって、賛同したい。


しかし、女の子たちが勝手に引くラインには、本人の意見などまったく関係ない。
告白もしてない相手からフラれるようなものだが、受け入れるしかないのだ。


話を聞いた女性によると、
職場などにいる男性(未婚・既婚含む)を、
「結婚しない男」「結婚できない男」あるいは「結婚したくない男」に分けるのは、案外楽しいらしい。

じつに恐ろしい話だが、その楽しさはちょっとわかる。