結婚したい犬/水田連太郎(40代半ば)【亭主元気で犬がいい】 | だからおっさん最高だって言ってんだろ

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水田連太郎

最近何の因果かブログを見てくれる方が増えたようで、大変嬉しい限りです。
限りですが、今回突然またマイナーキャラ行きます。わからない方は原作読んでね!

20代後半〜30代の人は「ジャングルの王者ターちゃん」と言えば通じるでしょうか。
今回取り上げる「亭主元気で犬がいい」は、「ターちゃん」と同じ作者さんの作品です。
私は3年間、この作品が連載されてるスペリオールを毎週読んでましたし単行本買ってました。
全ては水田連太郎のために!!!!(あと巻末の西原理恵子人生画力対決のために)


徳弘正也と言えば、硬派な人情劇とそれに拮抗する強烈な下ネタオンパレード漫画の人です。
ターちゃんもなかなかに凄惨な描写があったり、ハードボイルドな展開がありながらも
女子読者からするとドン引きで単行本に手が出せない感じの下ネタも盛りだくさんでした。

「亭主元気で〜」は、掲載誌が青年誌ということもありもっとハードボイルドで
更にいえば下ネタも真下へ急降下しています。
内容は探偵モノ。主人公は巨乳女子マリちゃんと、犬に転生したおっさんで
殺人事件系の話が多いために、血は出るわ狂気の宿った眼は出るわ本当に大人向けでした。
しかし問題はそんなことより前述の「犬に転生した」の部分ですよね。はい。


この作品の主人公である「犬に転生したおっさん」が正に水田連太郎くんなんですが
元は「名門ラセール中学からラセール高校、ストレートで東大文科一類トップ合格」後
「学士課程を修了後トップ卒業。陛下から銀時計を授与され大学院に進み同期トップで教授」
(全て原文ママ)という、欠点と言えば未婚くらいのエリート中のエリートです。
それがまあ色々あって第一話時点で殺されて、犬になって頑張る話です。
わかった?わかんない?まあわかんなくてもそういう話なんですよ。超徳弘正也でしょ?


連ちゃん(作中での呼び名)の素晴らしいところは、もうありすぎるんですけど、
何と言っても人間の時の姿が「口ひげ」「前髪」「細身」という完璧すぎることでしょう。
しかもこれで職種が文系大学教授で素直にエロいってね、もうね、書いててニヤけるわ。
そんな素晴らしい潜在スキルを数多く備えてなお未婚ですからね。あー土下座婚(※)したい。
※土下座婚・・・土下座して結婚してもらうこと。また、その婚姻。

悲しいことに連ちゃんは物語初頭で殺されて、わんこになっちゃうんですけど
カゲロウやミジンコに転生する人生もあったものを犬って所に連ちゃんの人徳がありましょう。
残念ながら転生なので、生まれ変わった連ちゃんは早々子犬になってしまって
例え犬だろうとおっさんの方が良いという変態性癖の私としては大変遺憾なのですが
そこは徳弘正也サービスで「たまにおっさん姿で描かれる」からオールオーケーです。
因みにおっさん絵の時はちゃんと服着てます(舌打ち)。


物語の大筋は、この博識教授わんこの連ちゃんと巨乳バカ一代のマリちゃんとの活躍です。
犬なのに本は読むし携帯は打つし、挙げ句の果てには後半二足歩行多用の連ちゃんですが
その活躍っぷりは普通に格好良いのでいちいちここに書く間でもありません。
だって本当の連ちゃんの格好良さは、その身の引き方なんですね。

連ちゃんは犬としての自分ではマリを幸せにできないと犬になった当初から覚悟しており
まあそれでめっちゃ悩んだり、色々策を講じたり、男探したりするんです。
もうその辺り、多分普通に人としてマリと結婚してても20歳差婚の将来を案じて
色々やってたんだろうなぁ・・・と想像出来て泣けるって言うか萌えるって言うか萌える。
ラストどうなったかについてはもう読んでくれって感じなんですけど
おっさんと若い女の子の悲恋ってホント良いよね・・・そのフレーズだけで全米が泣くね。


当作品では、マリが務める探偵事務所の一階にある「とんかつ源さん」の源さんも
おっさんとして007を超えた格好良さを持っているんですが、それはまた語りましょう。。
次回は猫飼っている系おっさんという、それだけで破壊力53万みたいな
あるおっさんについて語ろうと思います。どうぞお楽しみに。