あああーーーーー昨日の情熱大陸見た？！ちょっと奥さん！！！
山口晃！山口晃！！！日本美術画壇のおっさんアイドル！！！
ああそんな呼び方して良いのだろうか。すいません。大好きです。
昨日の予告で今日は「おっさんと乗り物」論をやるつもりでしたが、急遽変更です。
さて。そういうわけで山口晃。
昨日の情熱大陸だと30分だけ、しかも「描けない描けない」って悩む山口晃でしたが
実際彼の作品は緻密な群衆絵や伝統的な日本美術だけに止まらず
『すずしろ日記』に始まる簡素な絵で描かれたエッセイ漫画とか
『日本建築集中講義』のようなちょっと教育本っぽい本に至るまで
ユーモア満載どころかユーモア炸裂で紙上を舞うキャラクターが超魅力的なのです。
言いにくいことはオカマ言葉で伝えたり、
丸々1ページ全部妄想で済ませたり、奥さんを絶妙なタイミングでいじったり
シュールすぎる世界観、それが全部細かい筆で描かれている様子、などなど
本当に素晴らしいんです山口晃は！！いいから『すずしろ日記』を買おう！（2冊出てます）
これ読めばもうこのブログここで止めて良いよ。
作家、画家というものは自分の人生や内面を通じて絵を描く人が多いので
作画風景は1作品だけ見てもよくわからないものですし、
一度好きになったら人生を全部見るつもりにならないと、本人も作品も見えない事があります。
山口晃はまだ全然若手の画家なので、今はそれでも「初期」くらいかもしれません。
遅筆とは言われていますがアウトプットは多く著作、共作も色々あるので
是非そういう所から山口晃を読み取って欲しいと思います。
何しろ本当に、顔がイケメンで口ひげというだけでもポイント満点を越してるのに
そこにあの人当たりの良い優しい口調、決して激昂しないコミニュケーション能力、
自画像の必要以上の老け方と、それにしては茶目っ気たっぷりのキャラクター。
何この人。オノナツメのどの作品から出てきたの？
山口晃とよく一緒に取り上げられる同世代若手作家に会田誠がいます。
彼はどちらかというとアナーキーさが絵に目立つ感じの人ですが
山口晃は何というか･･･草食系というか･･･まあ早い話が萌えですな。萌え。
「ゆるキャラ絵師」って情熱大陸では書かれてたけど、あの人は萌えキャラ絵師です。
でもわかるよね。昨日の情熱大陸見ればね。
大変申し訳ないけど、椅子に手をついてその上に顎を乗せてしゃがむ山口晃可愛かったもんね。
あと頭に手を当てて「参りましたなぁ」って未完の作品を前にして言う山口晃もね。
勿論作品を見ると、内にはかなりの表現に対する情熱を秘めているのがわかります。
草食系が牙を剥くともうそれって惚れるしか無いじゃん？
因みに今私のTwitterで微妙にRTが増えている
「山口晃の髭の元ネタは、彼がファンであるマカロニほうれん荘のトシちゃん」はマジです。
トシちゃんは21年後に山口晃になるのかよ！！！最高だな！！！！
･･･はあはあ。とにかく山口晃ね。すずしろ日記。読もうね。買おうね。
何冊買えば山口晃と握手できるのかな！
･･･えー、次回は決まってません。多分乗り物論です。どうぞお楽しみに。