![しりあがり寿](https://stat.ameba.jp/user_images/20150420/15/ttttong/7c/aa/j/t02200232_0606064013281714143.jpg?caw=800)
しり上がり寿って良いですよね・・・・・・。
あなたがもし、しりあがり寿の漫画を未読だというなら、
『真夜中の弥次さん喜多さん』を読んだことも無いというのなら、
こんなブログ読んでないで今すぐアマゾンで買って下さい。そして読め。
しりあがり寿は、変人が大量に出るとよく聞く(主に卒業生から聞く)多摩美出身者です。
彼の絵は「ヘタウマ」で知られていますが、
あの「ヘタウマ」を、おそらく何のてらいも無くやり抜き通して作品として出すところ、
何年経ってもずっと絵に変化や進化が無いように見えるところ、
でもたまにヘタウマのままで、えぐるような表現の絵が出てくるところが魅力です。
「得体が知れない」「底が知れない」というのは
先日の山咲トオル同様、人を惹きつけるものがありますが
しりあがり寿はそういう意味で、ものすごく人を惹きつけます。
死と生をテーマに扱う『オーイ♥メメントモリ』とかすごかった。
どうやったってシリアスなテーマなのに、いつもギリギリシリアスにならない脱力ぶり。
ヘタウマの線同様、真似できないです。
また本人が全然何も気にしてないような、
「ああこういう絵を描いてそうな人だ・・・」と思わせる適当なビジュアルで
(茶髪と地毛と白髪が交じっていてロン毛で、染めるのも髪切るのも面倒な感じが良くわかる)
漫画もそうですし、本人もそうなんですが、見てると自分を内省させられます。
格好付けて生きるのは格好悪いことなんじゃないかというような、
何故こうも力を入れて毎日生きてるんだろうと思わせられるアレです。
でもねー、それで紫綬褒章とかもらっちゃうからねこの人。
そんなん偶然でもらえるもんじゃないし、震災の時の漫画も心動かすものがあったから
やっぱりしりあがり寿はちゃんと真面目に生きてる人なんですが
どこから見てもそうだとわからない、というのは超格好良いと思います。
力を抜いて生きているような大人になりたいよなぁ、と考えるとき真っ先に浮かぶ人、
それが私の中ではしりあがり寿なのですが、その一方で
毎日コンスタントに新聞掲載用の4コマギャグ考えられるというストイックさもあるので
なかなかしりあがり寿のいる到達点までは長い道のりだと思われます。
さて明日は完璧に私の趣味の話になります。
誰も知らねえんじゃ無いかっていうおっさんの話です。
どうぞお楽しみ・・・?に。