ファンタジーの世界に生き、ファンタジーを撮る人/ミシェル・ゴンドリー(51歳) | だからおっさん最高だって言ってんだろ

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ショタオジになりやすい職業というのがあります。

ショタオジ・・・すなはち「いい大人の年齢なのに中身が少年」という人材ですが
こういう人材が最も多いのは「クリエイター」です。
ゲームクリエイター、アニメーター、シナリオライター、作家、漫画家、
そして・・・・・・映画監督。

今回ご紹介するミシェル・ゴンドリーは、海外のショタオジ映画監督です。バンザイ!
だってこの人51歳って言いますけど、完全に瞳は10歳とかですよ。
微妙にいぶかしげな目つきでこちらを見る感じとか、もう人見知りの小学生ですよ。
ショタオジは世界中にいるんですなぁ。感慨深い。

ゴンドリーは映画監督である以前に「映像作家」なんですが
シンプルでわかりやすい映像なのに、誰も見たことが無い世界を見せてくれます。
「ゴンドリー PV」とか「ゴンドリー 映画 予告編」で検索してね。
ファンタジーと言うに相応しいようですが、映像のどこかに感じるのは
「もうファンタジーじゃない世界」を見ている大人のゴンドリーです。


ハイここで思い出しましょう!ショタオジの良さとは何か!!
それは「もう良い大人なんだ自分は」と意識をしているけれど少年がやめられない所!!
ゴンドリー作品は、そしてゴンドリーは、そういう葛藤に充ち満ちているのです。
彼が撮る作品はどれも、完全な夢の世界には生きられない、微妙な苦々しさがあります。

「エターナル・サンシャイン」も「うたかたの日々」も脚本は別の人ですが
ゴンドリーの映像は、大人の御伽話よろしくファンシー爆発してます。
またゴンドリー自身が監督・脚本を務めた作品に「恋愛睡眠のすすめ」という恋愛物がありますが
これが半分現実のような、夢のような、何となくリアルじゃない作品で
本編中ずっと夢を見ているような非現実感があります。

でも、必ずしもそれらの作品はファンシーに見合うハッピーエンドとは限らず
主人公達はファンシーに在りながら絶望や悲しみを味わいます。
この辺り、そのままゴンドリーが世界に抱いてるファンシーと絶望が表れているようで
見てるこっちはキュンキュンするやらハラハラするやら忙しい。

何でゴンドリー映画でハラハラするのかと言えば、
ゴンドリー映画の主人公は皆純粋であまりに無垢だから
もう飴玉ひとつ落としても深く落ち込むのじゃないかと気が気じゃないんです。

そしてそれがそのまま監督の内面なんですよ!!純粋無垢!傷ついた事のない水晶玉!
もちろん51年生きてますから、そんな無垢なはず無いんですよ。外面の傷もあるはずです。
でもそういう物を取っ払うと、奥深くに希望を持った「子供」の瞳が見えるんですね。
そういうとこが最高。ゴンドリー。


そんな訳で、外で荒波にいくら揉まれても
純な魂が透けて見えて、母性本能が飛びかかりそう。
という話でした。ショタオジはほんま人類の宝やで。
大事に守ってかなあかんで。


さて明日は「職業」で攻めます。
ファミレス店長以来の職業おっさん。
またバタバタして1日抜かさないように気をつけますです。お楽しみに!