![山咲トオル](https://stat.ameba.jp/user_images/20150420/15/ttttong/14/e4/j/t02200283_0498064013281714142.jpg?caw=800)
この世に生きる老若男女は、美少年だって100歳越えのご老人だって
全員腹をかっさばけば内蔵が飛び出して、頭をかち割れば脳みそが飛び散る訳ですが
普段私たちはそういう事を意識せずに綺麗な男の子や女の子やおっさんを見ています。
しかし山咲トオルだけは違う。山咲トオルだけは美とグロが混在して尚美しい。
今日はそういうお話です。
山咲トオルがオネエキャラタレントとして知られている一方で、
彼が楳図かずおに影響受けまくった漫画家であることも良く知られています。
代表作の『戦慄!! タコ少女』は、表紙からえぐい。
内容的には何て言うか、シュールすぎて怖いのか何かもうよくわからない。
個人的には台詞回しの微妙な気の抜け方が山咲トオル節で好きです。
しかし山咲トオルのオネエビジュアルとタコ少女のイメージが乖離しすぎているのは確かで
そこが否応なくミステリアスさを生み、我々は山咲トオルに引かれる訳です。
彼のキラキラビジュアルは、それがわざとらしくキラキラすればするほど
どんどんタコ少女的内面が引き離され、引き離される程に極彩色を放つのです。
キラキラを浴びる程に強調される内面。人間は皮一枚剥げば肉の塊だと思わされます。
第一ご存じかも知れませんが、山咲トオルは本来別にオネエでは無く
オネエのキャラを演じているだけで、元々は単に美しい顔を持った男言葉の45歳なのです。
まああの見た目で45歳というのがもう魔女的な何か意味深ミステリーを感じさせますが
でも、単に美青年というだけでは今の山咲トオルの謎の魅力までは及ばなかった。
あのビジュアルと、ある意味で安っぽい派手な装飾演出、加えてオネエ的世界観、
そしてその一方で確実に存在しているB級ホラーのグロ感、
我々凡人が到達できない両所であって、そしてどちらにも帆をかけてるところが
山咲トオルの抗いがたい魅力だと力強く思います。キャラ誰とも被ってないもん。
ブログの一人称「あだす」とかもうキャラがよくわかんなくて最高だよね。
オネエ系おっさんは、もうおっさんっていうかオネエっていう人種なのですが
山咲トオルについては色々例外が乗っかっているので今回取り上げたのでした。
さて次回はまた作家です。
大人げない作家はかわいい。
どうぞお楽しみに。