右京さんの若い頃はワイルドどころじゃない/水谷豊(62歳) | だからおっさん最高だって言ってんだろ

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水谷豊はずるい。
水谷豊は王道おっさんです。
生まれた時からおっさんだったんじゃないか?と思わせる天賦の才。
100年前からダージリンティー飲んでんじゃないか?と思わせる佇まい。大変ずるい。


田村正和の古畑任三郎しかり、この世には「はまり役」が確かに存在します。
そして水谷豊演ずる「相棒/右京さん」は、誰もが認めるはまり役でしょう。
水谷豊という俳優をあのドラマで認識した人も多かったのでは無いでしょうか。
だってあまりにキャラが出来上がりすぎてる。完成度が高すぎる。


水谷豊は、おっさん好き女子に限らずあまねくファンが多いくらい
普通に「ノーマルに格好良いおっさん芸能人」です。
だからこのブログで取り上げるにはあまりに普通。ともすれば凡庸なターゲットです。
でも何故わざわざ取り上げるか。それは彼がちゃんと「ギャップ」を持っているからです。


水谷豊のファンになっている20代女性に聞きたいのですが、
彼のデビュー作をご覧になったことがあるでしょうか。手塚治虫原作の『バンパイヤ』です。
月の光と強い憎悪の念によって、オオカミに変身してしまう青年の役。
それが水谷豊のデビュー作です。何と変身シーンは実写+アニメ作画です。
「バンパイヤ 水谷豊」で画像検索すると、変身時の白目向いた16歳の水谷豊が出て来ます。
これだけでも結構イメージが今と違う。ちゃんと右京さんにも若い頃はある。

しかしそれだけで驚いてはいけない。
その後も「太陽に吠えろ!」で1話からいきなり犯人やったり、
映画「東京湾炎上」でテロリストやったりワイルドな20代を送る水谷豊ですが
右京さんファンの人に一番見て欲しいのは映画「青春の殺人者(1976)」です。

この映画で水谷豊は、些細な口げんかから両親を殺してしまう青年を演じています。
しかも母親役、市川悦子だからね。水谷豊の母親が市川悦子って濃すぎるわ。
そしてこの市川悦子、冗談じゃ無く劇中でめっちゃ濃くて、寒気すらします。
更に追い打ちをかけるのが当時24歳の右京さ・・・水谷豊のギラついた目と、暴力の爆発。
もう、とても紅茶なんて飲んでるアレじゃないです。
因みに水谷豊、劇中ではバーを経営してます(しかも手ずから燃やすんだけど)。


こういう40年前くらいの背景を知りながら今の右京さん然とした水谷豊を見ると
やんちゃ息子が大きくなって・・・というような、どこか母性的な感想すら持ちます。
まあね、現警察官が元バンパイヤで人殺しってね。右京さんの人生波瀾万丈だよ。
そういう訳で、大好きです水谷豊。また人殺しの役やってくれないかなぁ。
知能犯でサイコパスとかが良いなぁ。


さて、次回も芸能人です。
年齢が上めでも活躍する演技派芸能人は、得てして一度はイロモノを演ってますが
明日は放映当時、腐女子が爆発したんじゃ無いかなって俳優さんです。
お楽しみに!