歌謡パレードの感想(1990年1月9日放送) | 歌謡曲と叙情歌を語る

歌謡曲と叙情歌を語る

歌謡曲や叙情歌を中心にいろいろ語ります。

青春のパラダイス/出演者全員
若いふたり/小田達也
青春日記/森進一、坂本冬美
いっぽんどっこの唄/渡辺博美
一杯のコーヒーから/大月みやこ
黄色いさくらんぼ/坂本冬美、渡辺博美、清水綾子
いつでも夢を/小田達也、渡辺博美
神田川/森進一
未成年/清水綾子
はたちの詩集/白根一男
祝い酒/坂本冬美
女の舞/大月みやこ
愛のささやき/蔡幸娟
初恋/村下孝蔵
Anniversary~記念日~/清水綾子
夢をつづけて/森進一

 

この回のテーマは「二十歳のころに戻れる歌」。そのせいか、出演者も若手の演歌歌手が多かったです。ずらっと曲目を見ていると「一杯のコーヒーから」とか「青春のパラダイス」とか戦前や戦後間もない古い曲が目立ちますがw、「歌謡パレード」の当時の視聴者だった50代、60代の方々をターゲットにしておりますから、彼らが20代の頃の曲、つまり戦前や戦後間もない曲が多くなるのでしょう。ちなみに、僕にとって「二十歳の頃に戻れる歌」はスピッツの「ロビンソン」ですね。あれは名曲です。爽やかな曲調なんだけれど、どこか切ない、それがいいのです。ちょうど僕が二十歳の頃に流行った曲ですし思い入れがあります。

 

今回、印象に残ったのはまず「未成年」。個人的に好きな曲です。岩崎宏美さんの曲ですが、清水綾子さんがお歌いになりました。岩崎さん以外の方が歌う「未成年」も新鮮でよかった。また清水さんはユーミンさんの「Anniversary〜記念日〜」もカヴァーされました。こちらも素晴らしかった。

 

村下孝蔵さんは1999年に、46歳の若さでお亡くなりになられました。生前のまだお元気な姿で、思わず涙が出てくるくらい。お歌いになられたのは名曲「初恋」。なんでも村下さんの原体験がもとになっている曲だそうです。「初恋」は二十歳の頃というより、学生時代に戻れる曲ですが、青春時代のほろ苦さを歌った素晴らしい一曲です。曲を聴いているとドラマというより、まるで何枚もの水彩画を見ているような感覚になります。村下さんのお姿を見て、つくづく惜しい人を亡くしたなと。

 

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白根一男さんは「はたちの詩集」をお歌いになりました。昭和36年の曲です。成人式の時期になると、白根さんにこの曲を歌ってくれとオファーが度々あったとか。白根さんは1960年代の青春ソングの歌い手で、紅白にもご出場されたことがあります。白根さんは八十を越えた今も精力的に歌手活動をされているというから驚きです。

 

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