オリンピック開催記念 目指せモスクワ | 歌謡曲と叙情歌を語る

歌謡曲と叙情歌を語る

歌謡曲や叙情歌を中心にいろいろ語ります。

http://www.worldfolksong.com/sp/songbook/germany/moskau.html 


(↑クリックすると歌詞が出てきます。)

 

ここのところ冬季オリンピックにまつわる曲を取り上げておりますが、今日は変化球、夏季オリンピックにまつわる曲です。1980年のモスクワオリンピックが行われましたが、それにまつわる曲です。モスクワといえばロシアの首都。ロシアはとても寒いところですから冬季のイメージがありますが、1980年のモスクワオリンピックは牡蠣じゃなかったw夏季に行われました。また、当時のモスクワはロシアではなくソ連の首都でした。今じゃソ連は歴史の教科書に出てくる言葉になりましたが、僕が中学の時まではソ連という国は存在しておりました。社会の授業でもモスクワはソ連の首都って習ったし。1991年にソ連が崩壊した時は本当に驚きました。

 

「目指せモスクワ」は、西ドイツの音楽グループ「ジンギスカン」(Dschinghis Khan)の2曲目のシングル。1980年のモスクワオリンピックに先立って、1979年にアルバム「ジンギスカン」からのシングルカットとして発表されたものです。なかなかノリの良い曲で、思わず踊りたくなります。

 

この曲はオリンピックを意識して作られたと言われ、この曲のヒットでジンギスカンはモスクワオリンピックの会場に招待されたと言います。1980年当時のドイツは西と東に分かれていて、西ドイツはモスクワオリンピックをボイコットしていたので、西ドイツの選手も参加できなかったのです。

 

実は、1979年にソ連がアフガニスタンに侵攻したのですね。それに抗議するために、アメリカを中心に西側諸国がオリンピックをボイコットしたのです。当時のアメリカの大統領はカーター大統領。

 

日本もモスクワオリンピックの時はボイコットしたのですね。その時の映像をYouTubeで見たのですが、ある選手は涙を流して猛抗議をしていました。他の選手たちも暗く悲しげな表情でした。そりゃそうですよね。今までオリンピックを目指して血の滲むようような努力をしてきたのに、それが政治的な理由でパーになるのですから。実際、モスクワオリンピックをボイコットしたカーター大統領は後々まで非難されたと言いますし。

 

ジンギスカンはオリジナルメンバーの何人か亡くなっているようです。日本にも来日されたことがあって、何の番組か忘れましたが、ジンギスカンのオリジナルメンバーが番組にご出演され、「ジンギスカン」のヒット曲メドレーを歌われました。その時はエディナ(イダイナ)・ポップさん、スティーヴ・ベンダーさん、レスリー・マンドキさんの3人でした。

 

この曲は、日本でも結構有名で、日本語訳詞でダークダックスだとかバオバブシンガーズ(*1)がお歌いになりました。そして、なんといってもこの曲といえば「もすかう」。日本では2005年にいわゆる空耳ソングとして注目を集め、「もすかう」のタイトルでネット上で多数のFlashムービーが制作されました。僕もそのムービーを見たことがあるのですが、笑ってしまいました。原曲がドイツ語で歌われているのですが、日本人にはドイツ語があまり馴染みがないせいか、ドイツ語の歌詞が日本語の別の言葉に聞こえてしまうのですね。実際、この曲を聴いていると日本人には「おっさんですか、シャアですか」とか「ボートでへーこらほー」って本当に聞こえるのですがw、もちろんドイツ語の歌詞にはそんな言葉書かれておりませんw


原曲の歌詞は、ロシアを称えるような感じの内容です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※1 神谷明さんとか小原乃梨子さんとか野沢雅子さんとか当時、株式会社ぷろだくしょんバオバブに所属していた声優さんたちが結成した音楽グループ