水素は石炭から作られる | うまひろしの 温暖化利権を叩く

水素は石炭から作られる

6、7年前に、「水素社会に向けて」と言った題名で、都内でセミナーが開催されたので参加したことがある。


水素は、理科の教科書に必ず出てくるが、水を電気分解して、酸素と水素を取り出すやり方を習ってきた。


「水素社会」にあたり、実際世の中に行き渡るために、どのような技術進展があるのか、興味津々で受講した。以下、セミナーで習ったことを思い出してみる。


水素は、製鉄所の高炉などで、「還元ガス」に一定割合含まれており、分離して水素を取り出す方式がある。製鉄業頼み、と言うことらしい。


オーストラリアに褐炭が抱負にあり、この褐炭を利用して、水素を水の電気分解から取り出し、タンカーで日本に送る、と言うものだ。


水素の価格は1キロあたり約1200円で、ガソリンのおよそ約10倍。技術革新で将来的に200~300円程度まで引き下げる。


当時、このようなことを習ったが、製鉄所から水素の安定供給が果たして成されるのか、石炭を使って大規模な理科の教科書通りのことをせずとも、石炭をそのまま発電に使って、電気として利用した方が、安上がりだし便利ではないかな、と思った。



現在に戻って、経済産業省のサイトから、「水素社会に向けて」に関する情報を探ってみた。すると、

6、7年前と、水素調達については変わったことはなく、水素キャリアとして、アンモニアを活用する、とあるではないか。


アンモニアは、ハーバーボッシュ法と言う約100年前に開発された、水素と窒素を反応させる方式で作り出す。これにより、化学肥料の生産が飛躍的に伸び、農業生産に多大な貢献をしてきている。


このアンモニアを何故、燃料に使うのか。


水素にまつわる様々なコストを、一体どこが負担するのか?


「水素社会」が「脱炭素社会」の切り札になるには、理科の教科書をくつがえすような、ゼロエネルギーで水素を得る方法を、発明、発見しないと、成り立たないと革新した。


どこかに油田ならぬ、「水素田」があるのだろうか?