限界女子。 -5ページ目

限界女子。

酒と泪と独身女

春は「異動」の季節だ。


いや春っつったら花粉症とか桜とかいろいろあるだろこのデコ助野郎と言われてもわたくしにとって春は異動の季節だ。

普段だらしない会社員のわたくしでも、というか普段だらしないからこそ、作業量が増えるという意味で「春は異動」の季節なのである。


例年、うちの会社ではだいたい異動の一週間前に人事発表があるのだが、今年は諸々の事情がからんで人事発表が27日だった。

しかも多くのメンバーが異動もしくはデスク引っ越しに関わり、実に慌ただしいこととなった。


無論わたくしも例外ではなかった。

わたくしは異動もデスク引っ越しもなかったが、新年度からの新人と新規作業を、予想以上に引き受けることになったのだった。


もとより頭のネジが人より23本ほど足らないわたくしは、

「複数の人間に、それぞれ別の業務内容を説明し、指示を出す」

ってのが本当に、本当に苦手である。

必ずどっかで、「……あ……こっちの方が、先にしてもらうべき案件だった……」

ってのが出てくる。必ず出る。ほんっと毎回出る。

最近では、

「これ、お客さんからさっき急に追加って言われて!! 急ぎで処理願います!!」

と、作業者と関わりのない発注者のせいにするというテクも覚えたが、それも多分見透かされていると思うので、いつも針の筵の上に座らされているような気分になる。


そんなわけで、年度末はいつも「新人への作業計画」を家に持ち帰って練りに練り倒すのであるが、結局その計画も、実作業中に不測の事態が訪れるとやはり変更後の指示に漏れが出る。私の落としたネジ23本はどこに行けば拾えるのだろうかといつも落ち込む。自分より仕事のできる人が非正規雇用で、たまたま早く入社した私が正社員であるという事実にもへこむ。

昨日だって、私の指示のもと作業してくれてて昨日で契約満了を迎えた人に、最後の挨拶で「頑張ってくださいね!」と励ま「された」くらいだ。ふつう立場的に言うことが逆だろう。


そんな私なので、基本的に指示を出す時は後輩であろうと部下であろうと契約社員であろうと派遣社員であろうといつもやたら低姿勢なのだが、例外も、まあ、ある。


契約社員で、超やる気のねえゆとり男子がいて、私の指示のもと作業を行っていたのだが、昨日で契約満了を迎えた。私を励ました人とは別の人である。

こいつってのが、マーやる気がない。「正社員全員が」殴りたくなるほどやる気がない。


昨日のやりとり


わたくし「今、お客様から急務でこんなに大量の書類が3階に来たので

      (↑これは本当)

      午前中にこちらでコレコレの処理を終わらせます。

      なので午後から、そっちでいつも通りのアレソレの作業をお願いします。

      午前中にこちらのコレコレを間に合わすため、

      書類を3階から2階へ移動してください」


ゆとり 「午前中にじゃなくって、来週にコレコレが終わってもいいのに~

      (↑ 来週からは後任の仕事になるから)

      ええ~~、書類の移動、今からですか~~?(ヘラヘラ)」


「急に確定した複数の引き継ぎ」「急に確定した複数の新人教育計画」「ただでさえ忙しい年度末」それプラス、「私の業務に関わりのない業務で来てもらっていた派遣会社の人が、契約満了前に作業が終わっちゃったために、その人たちを遊ばすためにはいかないから何しか仕事を作る仕事を今、なぜか一手に引き受けていて」とゆうわたくしの状況、そんで「派遣会社から来た人にすら最後に『頑張ってください』と励まされしかもその人から個人的に餞別的なお菓子を頂いてしまった」この状況(本当にふつう逆だろう…………)、

そんで年度末関係ないけど「このゆとりに業務を説明するのに今まで費やした時間」が頭の中でぐるんぐるんしていた私は、


「今でしょ!」


という旬のギャグを言う美味しいタイミングをまったく無視し、自分でもびっくりするほど


低い声で

「今すぐやれ」

と、指示したのであった。


しかもその後、やはり自分でもびっくりするほどの


勢いで

「死ぬ気でな」

と言ったのであった。

職場のトイレが壊れた。

壊れたといっても、壊れたのは3つあるうちの1つだけなんだが、それが参ったことにうちの事務所に一番近いトイレだった。

で、仕方がないから他のトイレに行くわけなんだが、3つあったうち2つしか使えないのでやはりいつもより混雑する。


そういう状況なのだが、ある時間帯になると「謎の立てこもりの人」というのが出没するのだという。

女子トイレの個室の中にこもり、長時間出てこないらしいのだ。中から物音もせず、じっと潜んでいるらしい。

普段なら気にしないのかもしれないが、なにしろ混雑している皆どうしても気になる。(というか迷惑)


金曜日の昼休み、女性社員の間でその話が出た。

「アレいったい何してるんでしょう? 全然物音もしないし……」

「瞑想?」


「瞑想」でどっと盛り上がる一同。

わたくしは瞑想と聞いた瞬間、脊髄反射の勢いでその場の盛り上がりにぶっこんだ。

「トイレの個室だったら、瞑想というより思考(シコー)と空想(クーソー)じゃないすか!?」


決まった。我ながら決まった。箸を振りかざしながら(弁当食ってたから)超ドヤ顔を決めた。


ところがその後、思いがけない方向に展開した。

すなわち、「その場にいた全員にきょとんとされ、その発言の意味すなわちギャグを説明させられた上、死ぬほど滑る」という大火傷を負ったのだった。

その傷は週末かけて癒した。誇り高い生還だった。

今週は長かった。
三連休きっちり休んでいるくせに何が長いかこのデコ助野郎(←意味は分からぬが一度使ってみたかった)と罵られるのを覚悟でもう一度言うが、今週は長かった。

水曜日に往復5時間の研修旅行(「ですかっしょん」含む)に参加し、それで心身に大きな傷を負った(ような気がする)私は残りの2日間、「満身創痍」とか「這うように」とかそんな感じの単語をちりばめたい心意気のテイで出勤したのだった。


そして本日の終業時間、ほうと息を吐いた。


帰宅後、自宅で母と食事をする。ビールもいただく。


30代半ば、独身。


母と晩酌していると、心の底でざわざわと蠢くものがある。


兄一家が住む隣の家から、甥っ子と姪っ子の賑やかな足音が聞こえてくる。


母が

「だんだん足音が大きくなってきたね、ふたりの足音」

と言った。


私は

「うん」

とだけ言った。


心の底から、ざわざわと。


「ユウ(甥っ子)も、もう今度の四月で中学二年生だもんね」

と母は続けた。


その瞬間、私の心の表面張力は限界に達した。私は思わず咆哮した。心の中から溢れ出たそれを。



「何っ!? ユウはもう中二になるってか!!? あの中二に!! あのじうよんさいに!! おとろしやおとろしや! そら私も歳とるハズだわ! あのちょっと前まであかんぼだったユウが、あぁもうエヴァンゲリオンに乗れる歳に!」



私は興奮のあまり立ち上がった。
母は「疲れとると酔いのまわるの早いから気をつけろ」と言った。

2月9日

二日酔いで目覚める。正確には、起きた時点でまだ「酔っていた」。
昨晩は会社の先輩のお家でフォンデュパーティーをしたのだった。
わたくしはワインとフランスパンをお土産に持って行った。まるでパリジェンヌのようだとわたくしはうっとりとほくそ笑んだ。
持って行ったワインは1リットル、その時酒を飲むメンバーは7人中私を含め4人だったが、思い返すと私を除いた3人は1杯しか飲んでないのに私が鯨飲を実行した結果最後には空になっていたことを思い出した。これはもはや「土産」ではない。パリジェンヌ、多分そんなに一気に酒飲まない。

で、起きた時点で酔っていた人間はその先どうなるかというと、午後に酔いが切れてやっと本格的な二日酔いが訪れるのである。めっさ頭痛い。酒飲んだ後使い物にならない期間、どんだけ長いよ。ますます体内のパリジェンヌ度が低まる。これを読んでる酔いどれ連盟の皆様、互いに気を付けましょう。


2月10月

私の住んでいる地域では何故か土曜10時に「相棒」が放送される。そのせいだろうか。わたくしはこの日、成宮寛貴と結婚する夢を見た。仕事から帰ると、「おかえり。今日は俺がごはん作っといたよ」と微笑む成宮寛貴。なんということでしょう夢みたい(いや、夢なんだけど)。大変すばらしい目覚めであった。昨晩、相棒観てないのに。


2月11日

本を読んでいると、「伝染性単核球症は日本人の9割は乳幼児期に感染し、残りは若いうちにキスを介して感染する」というような記述を目にした。

伝染性単核球症、私二十歳の時にそれで入院したわ。すげー高熱が続いて、病院で診察してもらったら肝機能値が異常で入院してくれって言われて、当時私は、ああー酒だわ―原因酒だわ―と思っていたら「伝染性単核球症」だった。

その時に診察してくれた医者はザンバラ頭みたいな髪型で、ちょっと見た感じ胡散臭い感じだったのだが、今思えば結構気配りが細かい先生だったと思う。

その先生は、

「この感染症はね、だいたいの人は小さい時に罹っちゃうんだ。小さい時に罹ると、症状も普通の風邪程度で済んでしかもすぐに治まっちゃうから周りも本人も『ああ風邪だったんだな』って片づけて単核球症だったってわかんないんだよね。だからだいたいの人は、知らないうちに罹っていてその時に免疫ができて二度と罹らないんだ。でもこれ、大人になってから罹ると重症化してしまうんだよ。あなたはたまたま小さい時に罹る機会がなかったんだね。」

とだけ言った。こちらが若い娘だったこともあってかキスの「キ」の字は一字も言わなかったのだった。
んで、この時付き合っていた彼氏というのが「自称膵臓癌の彼氏」(12月31日のブログ参照) であったのだが、入院中マンガ持ってきてくれたりと頻繁に見舞いに来てくれたのだった。

伝染性単核球症が別名「キス病」だと知った今、当時の病院のスタッフはその元彼を見かけるたびに、

「ああ、あのキス病で入院してる子の、キスのお相手」

とちらとでも思われていたかもしれぬと思うと全く今更ながら、少々気恥ずかしい。


今、思い出したくないのに思い出したくないことのもう一つ、
今週、会社でディスカッションがあって、それに出す質疑応答ってのをこないだの金曜日の就業間際にやっと資料が来て

「悪いけど、それ呼んで火曜日にまとめたの出して」

と言われたのを今思い出したので今から取り掛かる。

さてフジテレビで今日から始まった「ジェネレーション天国」。

初回から2時間ガッツリ見てしまった。


この番組は、60代以上の「バナナ」世代と40~50代代の「キウイ」世代、そして20代の「マンゴー」世代の、それぞれの風俗等を比較するというバラエティなんである。


わあ「クイズ!年の差なんて」みたい。あの番組は高嶋父が出てたけど高嶋兄がキウイ世代として出ているわ!


何かしら、この30代視聴者の超おいてかれっぷり。

女子高生時代に、「丸文字」も「LINE」も使わなかった90年代青春ランナーのおいてかれっぷり。

テレビ局にもおいてかれたロストジェネレーション30代。


ツイッターを見ても、「私はキウイとマンゴーの中間」って声が多数ある模様。

その中間層に救いを! 


そこでつめっちは考えた。我々の世代に相当する果物を。

「バナナ」「キウイ」「マンゴー」からして、おそらく各世代のナウい果物を冠しているに違いない。

何でしょう我々に相当するイケてる果物。


………………………………………ライチ?


すいません。超主観入りました。


大学生の時、近くに「ステーキワン」っていうステーキハウス(つってもステーキ「宮」を更に安くした感じ。ローカルネタでほんとすいません)がありまして、ここはその当時はまだ珍しかった「サラダバー食べ放題」があったのでよく食いに行ったものでした。

そこで初めて見たのがデザートコーナーの「ライチ」だったのであります。もちろん冷凍の。


私「キ××マの表面を全部かさぶたにしたらこんな感じかしら」
友「この果実、この間の解剖実習の時に見たカエルの○○筋に似ている」


と語り合いながら、我々にとっての新しい果物「ライチ」を食したものでした。今思えばすげえ嫌な客だな。


つめっち、それなりに一生懸命頑張って思い出していますが、「自分が青春時代の頃に出会った新しくてヤバい食べ物」、今のところ「エリンギ」「レバ刺し」「スパ王」しか出てきてません。

30代の方で我々にとってのバナナキウイマンゴーに相当するホットでクールでイマい果物を思い出された方、一緒にフジテレビに嘆願しましょう。