​ただ広告を打つだけではダメな理由

飲食店経営をマネジメントとマーケティングの力で加速させるNEXT5コンサルティングの雑賀です。

飲食店の集客で「立地がすべて」と言われることがありますが、実際には「戦略次第で商圏は広げられる」というのが本質です。

重要なのは、商圏をどう捉え、その範囲ごとにどんな施策を打つかという視点。

この記事では、商圏を「第一次・第二次・第三次」に分け、それぞれに合ったマーケティング戦略の考え方と施策の例をご紹介します。


■ 商圏ごとに戦略を変えるべき理由

お客様が来店するまでには、「お店を知る → 比較する → 来店する」という行動の流れがあります。
この流れは、住んでいるエリアや来店動機によって変化します。

つまり、商圏ごとに「知るきっかけ」や「比較の軸」が異なるため、それに合わせた施策が必要になるのです。


■ 第一次商圏(半径5キロ圏内):生活圏のリピーターを育てる

第一次商圏は、お店の周辺に住む“主要な常連予備軍”がいるエリア。徒歩・自転車・車で気軽に来られる範囲です。

【このエリアに有効な施策】
•チラシやポスティング
•店頭看板やのぼり
•LINE公式アカウントの登録促進
•地元向けフリーペーパー
•口コミ(紹介)キャンペーン

この層には、「知っているけどまだ行っていない」人が多いため、“思い出してもらう”工夫が鍵です。


■ 第二次商圏(半径10〜20キロ圏内):比較・検討層へのアプローチ

このエリアでは「どのお店に行こうか」と比較する人が多く、お店の見た目・評判・体験価値が重要になります。

【このエリアに有効な施策】
•InstagramやTikTokでの発信
•Googleマップの写真・口コミの整備
•グルメサイトの上位表示
•魅力的なメニューの写真・ストーリー投稿

訪問前にネットで情報を調べる人が多いため、「行ってみたい」と思わせるビジュアルとストーリー性が勝負です。


■ 第三次商圏(観光・遠方・広域):目的来店を生む話題性

遠方からでも訪れる人は、「目的を持ってその店に行く」ことが多いです。
SNSやメディアを通じて話題になったり、観光とセットで訪れるなど、非日常の体験を提供できるかがポイントになります。

【このエリアに有効な施策】
•YouTube・ブログでの紹介記事
•テレビ
・雑誌などのメディア掲載
•観光スポットとのタイアップ企画
•遠方から来る人向けの限定メニュー

“わざわざ行きたくなる理由”を作り込むことで、広域からの集客が可能になります。


■ お客様の来店導線を仮説し、離脱を防ぐ

マーケティング戦略で最も大切なのは、「お客様がどのようにお店を知り、比較し、来店するのか?」という一連の流れを仮説することです。

そして、その流れの中で「どこで離脱してしまうか?」を想定し、それを防ぐ仕組みを各ポイントに設けておく。

この視点があるかないかで、施策の成果は大きく変わります。


■ まとめ:商圏別の戦略で、集客の精度を高めよう

飲食店の集客は、広告をたくさん打つことよりも、「どこに・誰に・どのように届けるか」の戦略設計が重要です。
•第一次商圏には、リピートを前提とした“地元密着”のアプローチ
•第二次商圏には、比較検討を前提に“情報発信力”を強化
•第三次商圏には、“話題性・目的性”を打ち出した魅力作り

これらを踏まえ、エリアごとに最適なメディアと施策を使い分けることで、効率的な集客と売上アップが実現できます。