「飲食店経営をマネジメントとマーケティングの力で加速させる」NEXT5コンサルティングの雑賀です。

職場や現場で、同じ指示を出しても「忠実にやれる人」と「なぜかできない人」がいます。
この違いは、単に性格や能力の差だけでなく、心理学的な要因が関係しています。

まず鍵になるのが自己効力感です。
「自分はできる」と信じられる人は、指示に前向きに取り組みます。一方、過去の失敗経験が多い人は「どうせ自分には無理」と思い込み、行動に移せません。

次に関わってくるのが、脳の実行機能です。
注意力や段取り力が弱いと、やろうと思っても途中で忘れたり、処理がうまくいかなかったりします。これは能力不足ではなく、脳の特性による場合もあります。

また、性格特性も影響します。
協調性が高い人は他人の指示に従いやすく、「自分なりにやりたい」タイプは指示を自分流に変えてしまいがちです。

さらに、上司と部下で持っているメンタルモデル(物事の理解や捉え方の枠組み)がズレていると、「忠実にやったつもり」が実はズレた行動になってしまうこともあります。

そして何より大切なのは、「なぜそれをやるのか」という納得感です。
意味や背景が理解できる指示は行動に移しやすく、逆に納得できない指示は継続しません。

結局、「言われたことができない」のは、やる気がないからではなく、理解・納得・脳の特性・経験など、複数の要素が絡み合っているのです。
だからこそ、指示を出す側は「やり方」だけでなく「理由」もセットで伝えることが、成果を出す近道になります。