「飲食店経営をマネジメントとマーケティングの力で加速させる」NEXT5コンサルティングの雑賀です。
SNSで他社の社長の出店状況や最高売上の投稿を見て、つい一喜一憂してしまうことは多いものです。あの人よりすごい投稿をしたい、自分はイケているのかイケていないのかと、無意識に他人と比べてしまう。経営者であればあるほど、その感情は起こりやすいと思います。
それが行動のエンジンになっているうちは、まだ健全です。悔しさが力になり、負けたくない気持ちが努力に変わる。最初はそれで伸びることもあります。しかし、その状態を長く続けると、幸せにはなりにくくなります。
なぜなら、軸が他人にあるからです。
軸が他人にあると、成果が出ても満たされません。数字が伸びても、もっと上がいる。店舗を増やしても、もっと派手に増やしている人がいる。結局、比較対象が変わるだけで、心は落ち着かないままです。
そして何より危険なのは、自分の成果を過小評価する癖がつくことです。本当は十分に前へ進んでいるのに、他人の投稿を見た瞬間に「自分はまだまだだ」と感じてしまう。不十分だと思い込み、不安やストレスが増え、気づけば妬みや嫉妬の感情に引っ張られていきます。
他人との比較で生まれる焦りは、短期的には強い燃料になります。しかし長期的には、心を削ります。燃料が切れた瞬間に、行動が止まるからです。
だからこそ大切なのは、人と比べるのではなく、自分と比べることです。
昨日の自分、先月の自分より、少しでも成長しているなら、その差を正しく喜ぶべきです。人の数字や状況を追うのではなく、先週の自分を振り返り、今週どれだけ前に進めたかに注目する。ここに意識を戻すだけで、余計な雑音が消えます。
経営は、長距離走です。
他人のペースに合わせると、必ず途中で息切れします。自分の会社には自分の事情があり、自分の資金繰りがあり、自分の人材状況があります。条件が違うのに、同じ土俵で比べても意味がありません。
自信を持ちたいなら、他人の動きよりも、自分の行動に敏感になることです。今日何をやったか。何を改善したか。何を学んだか。何を積み上げたか。そこに目を向け続けられる人は、ブレません。
SNSは便利です。しかし、使い方を間違えると、自分の軸を奪います。
他人の投稿を見て心が揺れたときは、チャンスです。軸が外にずれているサインだからです。その瞬間に、自分の足元へ戻りましょう。自分の会社の数字、自分のチーム、自分の今日の行動。それに集中できた経営者が、結局は一番強くなります。
