『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』も、今回でようやく最終回。オレは本作に全く
ハマっていないが、旧作のキャラが出ているので惰性で見ていた立場としては、終
わってやれやれと言うのが正直なところ。
結論から言うと、やはり、オレにとっては面白くなかったな。各キャラクターがそ
れぞれ様々な目的で動いているが、全12話の中では、背景などが上手く描けていな
いので、しっちゃかめっちゃかになりながら、無理矢理に終わらせた感じ。
中には「情報量が多くてすごい!」みたいな感想を述べている人もいるようだが、
情報量は多いかもしれないが、整理されず上手に表現もされず、食材は悪くないけ
ど使いこなせずグチャグチャの料理でしたね、といった印象。
前話の最後、『BEYOND THE TIME (メビウスの宇宙を越えて)』と共に現れたガンダ
ム(RX-78-2)が、本話でどんな活躍をするのかちょっと期待していたが、アムロで
はなくシュウジが乗ったのでガッカリした。
ララァを殺して世界の繰り返しを止めたいシュウジと、ララァを守りたいマチュ、
再びマチュと手を握ったニャアン(2人の関係がここに至るまでのやりとり・演出も
イマイチだった)が戦うが、ガンダムとジークアクスだとデザインの根本が異なる
ので、どんなに激しい戦闘シーンでも、違和感が勝ってしまうなあ。
あと、戦いの中で『機動戦士ガンダム』41話でのアムロ、シャア、ララァ、セイラ
の戦いのシーンが再現されるが(※正確にはそれに近い並行世界での戦いだが)、
似たようなシーンを作っているのに、1979年のテレビシリーズの方が、よほど魅力
的に思えた。富野由悠季と鶴巻和哉の演出力の差はもちろん、CGと手書きセルの差
もあるのかな。
あと、再現シーンのシャアは池田秀一、ララァは藩恵子が演じていた。オレは、バ
ンダイがこのシリーズを機に古谷徹・池田秀一から声優を変えるのかなあ、と想像
していたので、そこは、へぇーまだ続けるのかと感心した(※オレは富野由悠季や
『機動戦士ガンダム』という物語には思い入れがあるが、声優にはそこまでの思い
入れは無いので、正直、どうでも良い)。
このシリーズが、何でこんなにイマイチだったのかなあと改めて考えたが、結局の
ところ、オレには、本作からは旧作への愛情が余り感じられなかったことだと思う。
以前、何話かの感想でも書いたが、庵野脚本には旧作への理解が感じられたが、榎
戸脚本には、ほとんど感じることは無かった。脚本だけでなく、演出も含めて、旧
作とはキャラクターの性格や人間性が違っていてヘンだなあ、ここでこのシーンの
パロディをすることに意味は無いなあと思うところが多すぎる。
対象が多すぎるので一つ一つは書かないが、本話で一番イヤだったのは、再現シー
ンのところでシャアが撃破されるのを見て絶望するララァの表情だな。
楳図マンガみたいな気色悪い表情で「大佐ー!」と絶叫するのだが、例え貧民窟の
ようなところの出身でも、ある種の気高さを持つキャラクターにあんな表情をさせ
るのは許せんな、と思った。インパクトある画面作りを狙ったにせよ、旧作への愛
情やリスペクトが感じられないのは本当に嫌だ。
スタジオカラーから時代はかなり遡るが、同じ庵野秀明の参加作品でも、DAICON
FILMの『帰ってきたウルトラマン マットアロー1号発信命令』などは、例えビジ
ュアルがバカみたいでも、原作に対するリスペクトや愛情が詰まっているので、違
和感が無く、感動すら出来るものだったのに。
兎にも角にも、ようやくこれで終わり。
良い歳こいたオッサン(オレ)が、毎週新作のアニメ見てぶつくさ文句言える環境
を用意してくれたことに感謝しよう。
でも、本作での設定が、今後のシリーズの公式設定のような扱いになっていくと思
うと、やはりイライラしてしまうのだが(ララァのようにループする)。