『物語日本史(上)』(平泉澄)読了。

この本は、かれこれ20年ほど前に購入して、その後、何度か読み返している。今回

が何度目かは覚えていないが、都度、何かしら思うところのある本なのだ。

平泉澄といえば、所謂、「平泉史学」で有名な大東亜戦中に活躍した国史学者で、帝

国軍人の師父のような役割を果たした人間の一人だ。他にも師父的な役割の人間は

いるが、ざっくり陸士二十期代だと大川周明、三十期代だと北一輝、そして四十期

代が平泉澄となる。

本書は、公職追放の解除後、平泉がとある中学校で講演を行った際に、当時の子供

たちが感動した(占領下では教えられなかった日本の歴史を聴いて)ことから、平

泉が児孫に伝える贈り物として書いたものだ。要するに、現在ではド左翼どもから

「皇国史観」などと叩かれている、戦前の日本の価値観に基づいた子供向けの歴史

本というわけだ。

 

本書は上中下の上巻にあたり、日本の国家建設から延喜天暦の治までが取り上げら

れている。

神武天皇による日本国家の建設に始まり、日本武尊、神功皇后、聖徳太子、坂上田

村麻呂などなど。また人物だけではなく、藤原京や平城京の成立、万葉集・延喜式

といった物語、法制などについても、子供向けに幅広く分かりやすく、かつ平泉の

格調高い文章で語られる。

各章では、在原業平や源義家の短歌や江戸期の漢詩などが紹介され、戦後すぐの頃

の子供にこの内容を解するだけの基礎教養があったとすれば、今の子供は(子供ど

ころか大人も含め)、何と貧しい教育を受けて来たのかと反省してしまう。

 

この本を読み返す度、結局のところ、戦後の日本の教育が根本的に間違っていたの

ではないかと思う。GHQによるWGIPの結果、自分を含めた今の日本人は、先祖に

とって、とても申し訳ない存在になっているのではないかと考えてしまう。

戦前の教育と言えば教育勅語がその基本方針にあるが、現在の日本では、教育の場

からは完全に排除されている。だが、教育勅語に反対しているド左翼を含め、教育

勅語をきちんと読んだことがある人は、どの程度、いるのだろう。

Webで調べれば、現代語訳したものもあるので、一度、ぜひ読んでほしい。ガタガ

タ言われるような変な内容ではなく、人として「そうあるべきだよね」という内容

ばかりなので、知らずに悪いイメージを持っている人は、驚くのではないか。

 

この日記を書くにあたり、久々に教育勅語を読み直したついでに、関連のニュース

を見たところ、ちょうど1週間前の毎日新聞の記事があった。(以下引用)

「20日に投開票された参院選で議席を伸ばした参政党が教育勅語の尊重を掲げてい

ることについて、阿部俊子文部科学相は22日の閣議後記者会見で「憲法や教育基本

法に反する形で教育勅語を用いることは許されない」と述べた。(引用終わり)

だってさ。

参政党が教育勅語の尊重を訴えていることは知らなかったので、それを知れたこと

は良かったが、阿部敏子(自民党所属、衆議院議員だそうです)のコメントには反

吐が出るな。保守政党の政治家のセリフとは思えんな。

で、阿部敏子について調べたところ、先の総裁選(2回目の決選投票)では石破に

投票した方だそうです。もう自民党はこんなヤツばっかりだな。滅べ。