今日は東日本大震災から15年目にあたるとのことで、旧メディアでは情緒に訴える

ような報道ばかり多くて嫌になる。

多くの人が亡くなったことは事実で、遺族の方々が心に思うことがあるのは当然だ

が、メディアが公のものであるならば、未来に向けての冷静な議論(例えば再生可

能エネルギーなど増やしたところで日本の電力需給に追いつかない現実の中で原子

力発電の必要性をどう考えるか、また、福島の原発事故の要因分析から新たな原子

力発電所建設の際に構造をどう改善するか等)を議論すべきではないか。

毎度のことながら、日本の旧メディアは、政治・経済に関する報道の質が悪すぎる。

今後、ますますSNS上の報道がメインになっていくのだろう。

 

旧メディアの酷さで思い出したが、先週末の『ゴゴスマ』(TBS系)で海野素央(明

治大学教授)が、アメリカのイラン攻撃の背景について「エプスタイン文書の中に

トランプが13歳の少女に性的虐待をしたとの記述があり、それから国民・世間の目

を逸らさせるために攻撃を実施した」との主旨の「解説」をしたとのこと。

※もちろん、現在、公開されている情報で、上記の海野コメントを断言できるよう

な証拠は何も出ていない。念のため。

もうね、海野は論外だが、これを垂れ流したTBSも完全に常軌を逸しているとしか

言い様がない。トランプに訴えられちまえ。

 

さて話がそれてしまったので、震災のことに戻す。オレが3/11が来るたびに思い出す

ことを書く。

当時、オレはすでに今の会社(精密機器メーカー)に勤めていた。当時、東北に生

産拠点があり、同工場で生産した部品を、日本を代表するような有名メーカー複数

社に納入していた(家電・弱電系など)。

発災を受け、自社工場には大きな被害は無かったものの、協力会社の中には被災し

たところがあり、また、物流の混乱、従業員によっては個人的に被害を負った者も

いた。これを受けて、当然のことながら生産ラインは通常通りは動かず、ものに

よっては生産ストップするものも出た。

 

そんな中、オレたち営業は、顧客である各メーカーに状況と、納期対応が難しくな

ることを説明して回った。

幸い、多くのメーカーは理解を示してくれた。東日本に生産拠点のあるメーカーは

もちろん、東日本に拠点の無いメーカーでもほとんどが、危機的な状況を理解し、

納期調整をしてくれた。普段、納期遅延を起こすと狂ったようにキレてくる関西の

メーカーの鬼購買マンも酷く丁寧に対応してくれ、日本の危機に、日本人の「思い

やり」のようなものを感じ、有難いことだと感謝したのを覚えている。

 

だがそんな中で、1社だけ全く納期調整を許さず、ラインストップが発生すれば問答

無用で補償請求をすると断言したメーカーがあった(A社とする)。

当時、最大の問題は物流だった。地震・津波等による交通網の寸断・混雑で、工場に

いつ材料が入って来るか。仮に製品が完成して出荷したところで客に届ける手段があ

るのか。問題は山積みだった。

A社の購買には、縷々説明したが、何としてでも生産して持ってこいの一点張りだっ

た。最後には、「オマエのところの工場のヤツが車でもトラックでも運転して持って

こい」と言った。A社の工場は、西日本にあった。

当時、ガソリンの供給にも問題が出ており、製造拠点の社員たちは、何かあった際

に家族を連れて逃げるため、自分の車のガソリンを何とか確保しようと必死だった。

A社の購買にはその話もしたが、残念ながら伝わらなかった。

 

以来、オレはA社の製品は買っていない。

ちなみにA社は東日本大震災とは関係なく、その後、会社の調子がおかしくなり、今

は海外資本の傘下に入っている。

震災の日が来るたび、オレはこの話を思い出す。