オレは会社の大阪事業所の営業部に所属しているが、このたび、オレの上司にあた
る営業責任者が、転勤で1月から東京本社勤務となった。
オレはこの上司(仮にAさんとする)のことがそんなに好きではなかったが、Aさん
本人が行きたくない中で、それでも会社命令で転勤を余儀なくされている様子を見
ると心が痛む。
オレ自身は、今の会社では大阪事業所で中途採用され、数年間の大阪勤務の後、3年
弱程度であるが東京本社に勤務して、その後に再び大阪に戻ってきて今に至る(※う
ちの営業は東京もしくは大阪のいずれかの勤務になる)。
オレが東京転勤したのは、まだ独身の頃だったので身軽だったが、それでも転勤が
決まってから実際に異動するまでは、すげーイヤだったのを覚えている(行ったら
東京生活もそれなりに楽しかったが)。
Aさんの場合は、年齢は60歳前で、大阪に分譲マンションを購入しているので、こ
の歳になって単身赴任だ。東京で何人か営業に欠員が出てのテコ入れということだ
が、会社が人の人生を右往左往させているのを見ると何だかなあと思う(一方で転
勤の対象がオレでなくて良かったとも思ってしまう。人間というのは、結局、自分
のことを考えてしまう)。
転勤制度については、会社の効率的な経営や、対象者のキャリアアップのためには
良い制度ということになっているが、本当なのかね。
終身雇用制度が機能していた頃であれば、会社が社員の人生を最後まで面倒見る
代わりに、ある程度人生を右往左往させるのは解らないでもないが、終身雇用制度
が崩壊した今の世の中で(特にオレが勤務している会社はブラック企業と言われる
ことが多く、離職率も比較的高い)、会社がそこまで人の人生を振り回して良いの
かと思ってしまうなあ。
歳をとったせいか、オレは人間は出来るだけ幸せに生きるべきだし、国家でも会社
でも、組織は可能な限り所属する人間の幸せを考える世の中であってほしいとの思
いが強くなっている。
転勤したい人間は転勤を、地元(または好きな地域)で働きたい人間はそのように
といった世の中になれば良いのにな(※地域限定社員など、一部企業でそういった
アクションは始まっている。ただ、中には地域限定社員は転勤リスクが無い分、給
料を抑えるといった制度を採用しているところもあり、リスクと差額のバランスが
どの程度なのが適正なのかと考えてしまう)。
今、空前の人手不足時代を迎えつつある中で、働き手側の選択肢が多くなる可能性
は高い。ウチのガキが社会人になる頃には、転勤したい者・したくない者がそれぞ
れ今より幸せに生きられる世の中になってほしいね。