12/6に中国軍機が自衛隊機に向けてレーダー照射(要するにロックオン)したのは

論外だが、この事態に至って、未だ、本件を含めた中国側の様々な挑発を「高市の

台湾有事に対する国会答弁が悪いからだ」とのトーンで語り続ける人間(と組織)

は、スゲえと思う。

中共政府や中共政府関係者がそう言い張るのは犯人として当然の所作だが、日本人

や日本国内の組織でありながら、中共に同調して高市を叩いているのは、本当に

何だろうな。

ド左翼旧メディアや立憲・公明・共産党、左派御用学者・評論家は中共と一体のも

のなので同調して不思議は無いが、中共から利益供与を受けていないであろうマイ

ナーな作家や売れないミュージシャンが騒いでいるのは、悲しい感じがする。

 

例えば、今回の高市発言を廻って炎上した著名人に、七尾旅人というミュージシャ

ンがいる。不勉強ながら、オレは、今回の炎上したというWeb上のニュースを見る

まで、七尾氏の名前を知らなかった(楽曲も聞いたことが無いと思う)。Webニュー

スによると七尾氏の発言は(以下引用)

「高市氏の軽率な自己アピールで、東アジアの安定が大きく損なわれた。その余波

は文化交流にも及び、日本人音楽家の中国公演許可が続々取り消しになっている」

「私のことは良いとして、少し意見を述べただけの同業者が誹謗中傷を超えた脅迫

まがいのメッセージを受けとる事態が相次いでいる」(以上引用終わり)

といった内容だ。

 

失礼ながら、論評に値しないレベルだ。

そもそも話の立脚点が間違っている。高市の答弁は自己アピールではない。安全保

障上のレッドライン(の1つ)を提示したに過ぎない。そして、東アジアの安定を損

なうような行動をしているのは中共であって日本ではない。中国公演の取り消しに

ついても、主体は中共であって日本ではない。

また七尾氏は、自らの発言に対する批判について、「誹謗中傷・脅迫があった」と

言うだけで、その後、氏の意見の立脚点がそもそも間違っていることに気付いた様

子は無い。

あくまで「自らの政治的意見を表明したが、誹謗中傷された」と被害者的な立場と

認識しているようだ。

 

旧メディアで中共を擁護している評論家や芸能人と異なり、七尾氏は(恐らくだが)

中共からの利益供与は受けておられないだろう。それなのに、利益供与を受けている

連中と同じような意見を述べ、かつ、炎上した後に、その問題について何か新たに

学んだ形跡もない。

人間は分かり合えない。これは悲しい。人間のやるせなさを感じる。