■はじめに

前回、1日の長さについて調べたので、「秋の日はつるべ落とし」について考察しました。ご存じのように、秋の日は、井戸の釣瓶が落ちるように早く沈み、暮れてしまう。秋の日暮れが早いことのたとえです。

私は、「秋になると、日没後の薄明の時間が短くなり、日が沈んで間もなく真っ暗になる。」と理解していました。つまり、春の季語「暮れなずむ」にあるように、春は霧や霞が出やすいので日が落ちてもしばらく明るい。しかし、秋は空気が澄んでいるのであっという間に暗くなると理解していました。しかし、夏にくらべ、秋は1日ごとに日の入り時刻がすごく早くなるのが理由だとの説を聞いたので調べてみました。調べているうちに、また、あっちこっち興味がにいきましたのでお付き合いをよろしくお願いいたします

 

■グラフの書き方

2022年の冬至から2023年の夏至までの期間より2023年の夏至から冬至までの期間の方が3日長い。また、2023年の夏至は2023/6/21 23:58とほとんど翌日なので、6/22を折り返し日として下記のようにグラフのX軸を作成しています。

2022/12/22 1日目  (冬至)

2022/12/23 2日目 

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2023/03/21  90日目(春分)

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2023/6/20 181日目

2023/6/21 182日目 (夏至)

2023/6/22 183日目(X軸折返し日)

2023/6/23 182日目

2023/6/24 181日目

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2023/9/23  90日目(秋分)

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2023/12/21  1日目

2023/12/22  0日目(冬至)

 

なお、今回は秒単位のデータが欲しかったので

計算サイト

 https://keisan.casio.jp/exec/system/1236677229

で明石( 緯度:34.6431° 経度:135.0000° 標高: 0.0 m 日本標準時)で算出された数字を使いました。

 

 

■日の入り時刻の変化

確かに、秋の日の入り時刻は、前日と比較して1分30秒も早くなるのですね。多分、前日よりかなり早く日に入りになるのと日が落ちてからすぐに暗くなる両方の理由で、「秋の日はつるべ落とし」というのでしょう。

 

 

■日の出時刻の変化

日の出時刻も調べました。

 

冬至過ぎに日の出時刻が遅くなることが良くわかりますね。それ以上に日の入りが遅くなるので昼間は長くなっています。(下記参照)

 

 

 

■昼間、夜間の長さ変化

さらに、日の出から日の入りまでの長さを昼間、日の入りから次の日の日の出までを夜間としたグラフを作成しました。

 

 

昼間と夜間の長さがほぼ同じになるのは2023/3/17と 2023/9/27でした。春分(2023/3/21)や秋分(2023/9/23)でないのは、太陽の上辺が地平線(または水平線)に一致する時刻を日の出や日の入り時刻としているのと大気差(大気を通る際に屈折するため実際よりも高いところに在るように見える現象)のためです。

 

 

今年の春休みの自由研究は終わりです。