今、BS-TBSで再放送されています。懐かしいので、昔DVDに焼いたものを一気に観ました。本当に良いドラマで、涙が。もし、こんな経験をしたら主人公 松本朔太郎のようになるだろうと共感しながら観るドラマです。原作も映画も見たけど、ドラマが筋も良く練れていて、かつ、心理描写、映像とも最高だと思います。原作や映画で描けなかったところを複数人で編み出したところが良いのでしょうかね。映画の脚本は坂元裕二・伊藤ちひろ・行定勲、ドラマの脚本は森下佳子 潤色で映画の脚本3名の名前が載っています。そして、森下佳子脚本には「JIN-仁」や「天国と地獄〜サイコな2人〜」などがあり、綾瀬はるかさんが出演していますね。

 

原作にないウォークマンとラジカセそれだけで、あの1987年に遡ってしまいます。

 

 

 

私の持っているDVDは年末にあった再放送分で、最終話が15分拡大版じゃない。拡大版がないかと思い、アマゾンPrime videoを検索したら再放送中のためか視聴できなかった。「特別編 17年目の卒業」も観たいな。

 

 

最終話が15分拡大版を観た感想はこちら。

 

 

 

---  以下 ネタばれあり ---

 

このドラマ「世界の中心で愛をさけぶ」で、恋人亜紀(役:綾瀬はるかさん)の いまわの際にも、お葬式にも朔太郎(役: 山田孝之さん)は出席できませんでした。同じように、「君の膵臓をたべたい」も韓国ドラマ「冬のソナタ」も主人公はお葬式に出席できませんでした。

 

「世界の中心で愛をさけぶ」の5話夢島で

亜紀「ねえ、あの世って信じる」

朔太郎「信じたいと思うけど」

亜紀「そうか」

朔太郎「亜紀は?」

亜紀「信じられないな」

朔太郎「なんで」

亜紀「それって、やっぱり残された人たちが造った世界のような気がする。存在して欲しいって願う世界っていうか」

 

とありました。しかし、出席しなかったことが、長い間、思いを断ち切れなかったことにつながったのではないでしょうか。あの世を信じなくても、ちゃんとお別れをするお葬式は大切だと思いました。

 

 

 

 

そして、最後に朔太郎は骨をちゃんと撒くことで吹っ切ることができました。でも、アキの遺言にあったオーストラリア ウルル(キングスキャニオン)ではなく、高校のグラウンドでした。それは、最後に、アキが残った人に書いた絵本と

(フィルムケースには、アキの骨が入っている)

 

 

何回か流れた詩の最後の言葉「おまえの脚は あの子の脚だ」と

(右端に34歳のサクが走っている)

 

最後の「ホイッスルを口にした絵」と共感しながら、世界の中心は、サクとアキが過ごした世界だと感じました。本当に良いドラマです。