ドラマでケーブルカーでしか行けないという設定の「御影(みかげ)のホテル」。ロケ地は1925年(大正14)営業開始の「摩耶(まや)観光ホテル」ですが、現在、周辺は立入禁止です。ツアーでしか近づくことができません。今回、摩耶山頂上から2時間くらい掛けて降る「摩耶山・マヤ遺跡ガイドウォークhttps://www.mayasan.jp/に参加してきました。

このツアー六甲山系の摩耶山の魅力を楽しい解説で実物が観れ、摩耶観光ホテルだけが目的だった私の想像以上でした。ガイドはボランティアのようで、蛇などに備えガイドを含め4名もサポートがいらっしゃいました。参加費の一部は摩耶観の警備などに使われるそうです。超お勧めのツアーです。


①このワッペンがあれは、まやビューライン(ケーブルカーとロープウェイ)が1日乗り放題。
 日程によっては、ケーブルカーの最終便が日没後になるので

 日本三大夜景のひとつである

   「摩耶山の掬星台(きくせいだい)からの夜景」

 を観ることができます。

   「掬」とは「手ですくいとる」ということらしいです。
 天気予報が晴れだったのと夜景が観れるのも参加の理由です。




②いざ出発



③過ぎし日のセレナーデ第16話の榊隆之(田村正和さん)
トンネルを抜けるとすぐケーブルカー中間地点。ドラマでは運転手無しですが、実際はいます。私の乗った車体はドラマとは反対側を通りました。(残念)

 


 

 

 

④ロープウェイの頂上駅
この建物の50mくらい左下に、2021年(令和3年)6月国の登録有形文化財に登録された私の目的地「摩耶観光ホテル」があります。登録にあわせて同年12月に「摩耶観光ホテル前」の副駅名が加えられ看板に名前があります。この駅の建物、道路がないので解体もできず、1925年(大正14)に造られてから改装を重ねているそうです。つまり、ドラマの設定のとおり摩耶観光ホテルはケーブルカーか歩きでしか行けません。正確には、現在は摩耶山頂上には車で行けるのでそこから1955年(昭和30年)営業開始のロープウェイで下るという方法もありますが(笑)



⑤摩耶山頂上には、さらにロープウェイで向かいます。ケーブルカーとロープウェイの駅は少し離れているので途中で千万弗(ドル)展望台に。この写真はパノラマ撮影になっています。実際の手すりは直線です。



⑥ロープウェイから見た、摩耶観光ホテル。摩耶観光ホテル駅とロープウェイ駅は直線で130mほど離れています







⑦頂上で、ツアー参加の誓約書にサインしトランシーバーを渡されます。
 「どんな危険な所通るんだ」と思ったら、登山道に入ると1列で歩くのでトランシーバーで遺跡などの案内がされました。きめが細かく同時にホットしました。



⑧ほんのちょっと登って摩耶山頂上へ、の頭や天狗岩大神などを見学

 




⑨1971年(昭和51)に焼けてしまった、天上寺にある親子杉
 谷からの風が強く倒れたそうです。しばらくはこのままですが、危険な状態になれば撤去されるだろうとのことでした。

 


 




天上寺 最盛期には3,000人の僧侶がいたそうです。昔の人はこんな山奥によく造りますね。


摩耶の大杉
 巨大な神木、これも、数年のうちに朽ちて倒れるかもと説明がありました。

 

 


 

 

天上寺の仁王門

 焼け残ったけど、欄干飾りなどは落ちる危険があるので外しているそうです。
 すでに傾いていて、数年のうちに朽ちて倒れるかもと説明がありました。



電柱も倒れたまま、撤去できず。登山道の泥止めなってるものも。

 




写真以外にも、摩耶山の魅力が沢山ありました。



⑭摩耶観光ホテルに行く前に、模型で説明を受けます。この模型、普段観れません。
 今回、天気が良かったのでアプローチ階段の下、2枚目の写真の右下まで行けました。

 




⑮ヘルメットを被って、いざ立入禁止エリアへ



警告!! 無断で入ると警察に通報されるそうです。



⑰冬だとこのように見えたかも。でも、この構図、藪の中に入らないと無理っぽい。

 



⑱田村正和さん(主演)と池上季実子さん
 せめて、この格好で写真を撮りたかったな(笑)
 しかし、もっと右から撮影しないといけなかった。(反省)

 

テレビ画像では、この階段と踊り場は一直線に見えるが、他の写真を見ても明らかに折れている。崩落でもしたのだろうか?



⑲階段先がホールになっているとのことなので、階段の先でロケしたのでしょう。

 


 


 

この写真を見ると撮影の場所が判る気がしますね。

 

 

⑳建物の中に入れないのでこの場所は撮影できません。
 ドラマでは薬師丸さんが「温泉が湧いていた」と言ってましたが、「温泉を運んだのかもしれないが山から出た湧き水を沸かした」との説明でした。



㉑最接近地 (現在、中に入れるように交渉中とのこと、期待しましょう)
 この辺を2016年10月29日公開の映画『デスノート Light up the NEW world』で

 藤原竜也さんが走り回ってたそうです。
 「過ぎし日のセレナーデ」の話も入れて下さい(笑)



㉒解散後、3時間ほど時間をつぶして夜景も見て帰りました。
 下記も270度のパノラマ写真です。

 

  しばしば映し出された赤い橋も見えます。


 

 

この写真の右端に小さく赤い橋があります。その先にある直線の光(写真右中央)は神戸空港[2006年(平成18)2月16日開港]。その海を挟んですこし右上の対岸にある直線の光は、関西国際空港[1994(平成6年)年9月4日開港]

 

 

 

㉓最後にパンフレットの表紙と中身の1ページを

 




大満足な1日でした。写真より実物を見ることをお勧めします。
このツアーを企画実行された方々、本当にありがとうございました。

追伸)私はこのツアーの主催者と利害関係にありません。


#摩耶山・マヤ遺跡ガイドウォーク

追伸)摩耶観光ホテルの歴史を詳しく書いたサイトを見つけました。

https://nk8513.exblog.jp/857187/

その中に
> 1930(昭和 5)年4月
> ケーブル摩耶駅から、ホテル4階部へ直接連絡する渡廊下が完成
> (それまでは3階部分が入口)
とありました。3階部分に行けたのはこの道を通ったのでした。

 

 

摩耶観光ホテルの内部を動画で見せてくれるサイトがありました。