安土城跡の標高は198m から
安土城は琵琶湖のほとりにある山の頂上に築かれましたが、その標高は198mと意外に低く感じられます。 大阪の海岸から83kmも離れているのに、この高さというのは少し意外です。 琵琶湖の水面は、大阪湾の平均干潮位を基準とすると標高85.6m。琵琶湖から流れ出る唯一の河川である瀬田川(せたがわ)は、宇治川(うじがわ)、淀川と名前を変えながら流れ、流路延長は約75.1kmとされています。 そうすると、 85.6m ÷ 75.1km ≒ 1.1m/kmつまり、1km流れるごとに平均1.1mしか下がらない計算になり、かなり緩やかな勾配です。大阪と京都の間で水運が発達した理由が納得できました。 ちなみに、日本で最も標高の高い県庁所在地は長野県長野市で、標高は約371.5m。最寄りの川は千曲川の支流で、この地点の川の水面は約369m。ここから河口まで直線距離で約125km、川沿いにたどると160kmほどあるようです。 すると、 369m ÷ 160km ≒ 2.3m/kmつまり、1kmで平均2.3m下がる計算で、こちらもかなり緩やかです。 さらに比較すると、パリの標高は28〜131m。セーヌ川のパリでの水面は最も低いところで約24m。河口まで直線で約170kmなので、 24m ÷ 170km ≒ 0.14m/kmつまり、1kmで平均0.14m(実際は蛇行するためさらに小さい)しか下がらず、非常に緩やかな勾配です。日本の川は急流の意味が良く分かりました。