NHKの番組「チコちゃんに叱られる!」で

「たき火やロウソクの炎は青くないのに、ガスコンロの炎はなぜ青い?」という疑問があった。

 

 

ロウソクやキャンプファイアーの炎の色は赤やオレンジ

 

 

料理に使うガスコンロの色は青色

 

 

「ガスコンロの炎は完全燃焼しているから」という答えは正しい。

 

 

 

 

そして、炎の温度によって色が違って見える

 

「1800℃と高温。エネルギの高い波長の短い青色になる]

 

一方、ロウソクの炎は1400℃と低い。エネルギの低い波長の長いレンジ色になる」と解説していました。

 

 

 

 

しかし、不完全燃焼で出たスス、つまり炭素が光るのでオレンジ色になると私は記憶していたのだが、どうなんだろう。

 

 

でんじろう先生の「はぴエネ!」という番組で

粉にした砂糖をガスバーナーの炎に吹き付けると赤く燃えていた。

でんじろう先生のはぴエネ!:中京テレビ (ctv.co.jp)

 

 

だから、色の違いには、すすが関係していると思うだが。

 

 

このような実験がいるのでは

①真空環境でススを1800℃にしたら何色になるのか

②炎色反応で無いことを証明するために水素を完全燃焼させた色と温度を調べる

③ロウソクを完全燃焼させたら1800℃になるのか、また、その時の色は何か

 

チコチャンちょっと実験不足だと思いますよ

 

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(追伸)

名古屋市科学館が作成したHPを観ると、

私の記憶も正しいが、温度の差というのは正しいのだろうか?

つまり、炭素を含む物質の不完全燃焼の場合、ススが赤やオレンジ色に光る。

都市ガスの完全燃焼の場合は青色になる。しかし、完全燃焼はすべて青色か否かは不明である。また、温度が1800℃の炎がすべて青色なのか疑問である。

 

 

名古屋市科学館

 

(1) ろうそくの赤い炎……高温になったスス(炭素の粒)がだいだい色に光っている熱放射です。物質の種類に関係なく、温度が高くなるにつれ赤色→黄色→白色と連続的に変化していきます。(打上げ花火の白色は、アルミニウムなどの金属微粉末と酸化剤が燃焼して3000度近くの高温になり、いろいろな波長の混ざった白色光が出てくるものです。) 
 

(2) ガスの青い炎……ガス(気体)が燃えるときに途中で生じる不安定な分子(化学式で書くとC2やCHやOH)が発する光です。しくみは炎色反応とよく似ています。ガスが燃えるときも、不完全燃焼をおこすとススが発生して赤い炎になります。
 

【 参考資料 】

協力 
東邦ガス株式会社
参考資料 
ニュートン別冊 イオンと元素 (2007年) (ニュートンプレス)
光と色の100不思議 (2001)  左巻健男監修(東京書籍)
いまさらきけない化学の疑問(2009) 左巻健男監修(技術評論社)
元素発見の歴史2(1989) ウィークス 他(朝倉書店)
文 学芸員 石田恵子