2013年12月5日(木)、洗濯機の表示が消えていたので洗濯が終了したと思ってフタを開けてみると、水が溜まったままで洗濯が終了していない。
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この現象は以前にも何回か発生していて、そのときは洗濯を最初からやり直すと最後の脱水まで終了していた。
今回も洗濯を最初からやり直したが、やはり水が溜まったままで電源がOFFしており、3回くらい行ったがダメ。そのうち1回は排水終了状態でOFFしていた。
エラー表示はなし。
どうもすすぎ工程終了後にOFFしているようだ。
どうしようもないので、すすぎ工程と脱水工程を個別に行ったらそれは正常に終了した。
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洗濯機は東芝製。
型式がAW-60X7。
19年くらい前に新築祝いで兄が買ってくれたもの。
「時間半分、水半分」という、当時としては最新のもので、定価で97000円。
 
 
もういい加減、買い換えてもいいくらいなのだが修理できるならしちゃうか。
ネットで調べると、洗濯の途中で電源がOFFする不具合は制御(プログラム)基板の交換らしい。
ということは、不具合原因は制御基板にあるということか。
 
で、制御基板の取り外し。
操作パネル部分の矢印の部分のカバーを外すとネジが現れるのでそれを外す。
操作パネルを取り外す。
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コネクタを外して、操作パネル部分を分解。
ありゃりゃ!基板がシリコン樹脂?で充填されている。
これじゃケースから基板が外せず、はんだ面が見られないので部品交換は不可能。
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これは諦めるしかないか・・・
と思ったのだが、以前も時々不具合が発生したということは経年的に劣化する部品が怪しい。
そして一番怪しいのが電解コンデンサ。(はんだ輪切れも考えられるが、今回はチェックが難しい)
ダメ元で交換してみることにして、使用されている電解コンデンサをピックアップして、サトー電気に注文。
 4700μF 25V×1
 1000μF 16V×1
  100μF 16V×1
   10μF 50V×2
  4.7μF 50V×2
の計7個。
 
 
電解コンデンサを入手したところで、電解コンデンサが取り付けられているはんだ面のケースをサンダーでカット。
当然ながらはんだ面もシリコン樹脂で固められいる。
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はんだ面の電解コンデンサのリードはんだ部のシリコン樹脂を細いマイナスドライバー(精密ドライバー)で、ホジホジしてはんだ部分を露出。
部品面も電解コンデンサの周辺のシリコン樹脂をホジホジしてフリーにする。
そして、電解コンデンサを新しいものに交換。
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交換した古い電解コンデンサ。
液漏れした形跡があるような無いような・・・
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制御基板を洗濯機に接続して、洗濯開始。
給水の後「E7]エラー。
あれー、修理失敗か・・・どうもモータが回らないようだ。
 
制御基板をじっくり見直すと、1ヶ所後からケースに穴を開けた部分のパターンが切れているっぽい。
サンダーで大きくケースをカットしてよく見るとやっぱり、細いパターンが3本切れている。
精密ドライバーでホジホジしたときに切ってしまったようだ。
さてどうするか・・・パターンが細すぎてパターン同士を繋ぐのは難しい。
試行錯誤した結果、より線リードの1本だけを使用したりして何とか修復した。
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再び制御基板を洗濯機に組み込み、洗濯開始。
結果、電源がOFFすることなく全工程終了。
何回か洗濯したが、大丈夫そう。
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脱水時の振動が大きいので、パターン接続部分はエポキシ接着剤を充填して固定。
電解コンデンサの部品面もシリコン樹脂を充填して振動対策(する予定)
修理代は送料込みで746円也。(人件費別)