昨年(2012年)12月3日から試験湛水を開始した「胆沢ダム」が、ゴールデンウイークの後半にも試験湛水の最高水位(サーチャージ水位)に達するというのを新聞記事や胆沢ダム工事事務所のサイトで見かけた。
試験湛水を除いてサーチャージ水位に達することは、余程の洪水が発生しない限り無いということなので、これはぜひとも見てみたい。
ということで、2013年5月6日(月)に胆沢ダムへ出動!
国道397号を秋田方面に進んで行くと、胆沢ダムが見えてきた。
胆沢トンネルを過ぎて、胆沢ダム管理所がもう少しという馬留大橋付近から車が連なって渋滞状態。
管理所構内の駐車場に40台程度駐車できるということだったので余裕だなと思っていたのだが、GWということでかなりの人が訪れているようだ。
渋滞を進むこと15分ぐらいで、管理所の駐車場に無事入ることが出来た。
天端に向かう人、戻って来る人たちで賑わっている?
ダム下流右岸には、建設中の発電所。(訂正:これは放流ゲート室と思われる)
完成すれば、電源開発の新設胆沢第一発電所と、岩手県企業局の胆沢第三発電所になる。
送変電設備を除いて、ほぼ外観は完成しているように見える。
天端に行ってみると、ダム湖から「洪水吐き」に越流していない・・・ガックリ。
ダム湖側から見ると、今にも越えそうなのだが・・・見ているうちに溢れないかな?
ダム湖を望む。
ダム湖は「奥州湖」とベタ過ぎる名前。
水が溜まる前だったら見えたはずの石淵ダムはすっかり水没して、何処にあったのかも分からない。
柵の掲示物によると、サーチャージ水位(最高水位)356.50mに対して、8時時点の水位は356.29mと、後21cm・・・おしい!
たぶん、越流するのは夕方から夜になりそうとのこと。
胆沢ダム管理所はGW期間中(4/30~5/2除く)、屋上展望テラスと1階ロビーが1部公開されていて、屋上からダムを眺める人たちがいた。
管理所はまだ工事中のようで、1階ロビー内は1部の掲示物を除いてガランとしていた。
エレベータで屋上展望テラス(デッキ)へ。
水沢方面を見ると、車の渋滞がさらに長くなっていた。
一体どれだけの人が来るのか?
まあ、秋田方面に行きたくて渋滞に巻き込まれている車もあるようだが・・・
展望テラスから奥州湖と「洪水吐き」を望む。
「洪水吐き」は越流はしていなかったが、漏水?でちょっとだけ水が流れ落ちていた。
ということで、ダム湖から越流した水が、「洪水吐き」を流れるところを見ることが出来なかった。
残念!
でも、もう見ることが出来ないと思うと諦めきれない!
そこで、次の日(5月7日)に再度出動!
さすがに平日、管理所まで渋滞なしで、駐車場も車がまばら。
「洪水吐き」に行ってみると、おぉー溢れているー!
ダム湖側から。
「洪水吐き」の下流側。
後で確認すると、6日の21時にサーチャージ水位に達したとのこと。
帰る途中で撮影した放水路。
これは、ダム建設時には仮排水トンネル、完成後は灌漑や水道水、発電などの用水供給路と使用されるものらしい。(2本あるうちの1本)
さらに下って、「洪水吐き」を撮影。
サーチャージ水位維持を24時間続けられた後、徐々に水位を低下させていくので、今日時点ではもう水が「洪水吐き」を流れるところは見られないかも?
実際に流れるのを見たかったという場合は動画もどうぞ。(デジカメで撮影したのでいまいちだが)