「アルコールを長年飲み続けている人は食道がんのリスクがある」
に関する京都大学の武藤先生の研究結果を紹介します。
武藤先生のマウスの実験によると、お酒に弱いマウスにアルコールを与えると、
強いマウスと比較するとより多くのDNAに傷がついていました。
人間でも同様の傾向がみられて、アルコール依存症の人で調べると、
アルコールの弱い人は白血球となるDNAに傷がついている数が多かったそうです。
DNAには修復機能がありますが、毎日お酒を飲んでいると、傷が治る前に
新しい傷が増えてしまうので、それを積み重ねることでがん化のリスクが
上がる可能があるということが武藤先生の結論でした。
ヨードを撒いて内視鏡で見る検査する”ヨード色素内視鏡検査”で
ヨードで染まらない部分(早期がんの疑いがある所)がある人だと、
毎日1リットルのビールを飲むとがん化のリスクが700倍、
毎日2リットル飲むと1700倍にリスクが跳ね上がります。
ヨードで染まらない部分のある人の40%がアルコール依存症と言われて
いるので、過度に心配する必要はありませんが、50歳を超える男性は
食道がんの罹患率が高いので、体調と相談しながらの飲酒をお勧めします。