RRRの日本語吹替版が出来たということで、観てきました🫡 


今年の冬に1回目を観て、春に2回目を観たんですが、昨年秋の公開から今までロングランを続けているモンスター映画と化しているものの、まさか今になって日本語吹替版が出るとは思ってませんでしたw 僕自身、インド映画は歌って踊ってMAD動画を作られてみたいなイメージがありましたが、王道ストーリーかつ面白さで殴ってくるRRR、すごく気に入りました。(1回目と2回目は字幕版、今日の3回目が吹替版での鑑賞です。)


声優陣も日本のアニメを中心に最前線を張る役を持っている人ばかりでしたし🧐


・ラーマ(日野聡さん、¥柱というか炎柱でお馴染み、鬼滅の煉獄さんとか)


・ビーム(杉田智和さん、銀さんはじめ、語るまでもない大物です)


・ジェニー(内田真礼さん、この人も有名な役多すぎ問題)


・シータ(ラーマの許嫁、声優はラブライバーなら敬礼不可避の久保ユリカさん)


と、そうそうたるメンツですね🧐


(この先ネタバレ全開で行きます)






























(ネタバレありレビュー)


字幕版と日本語吹替版は吹替版で、それぞれ良さがあったので、そこに触れていきます。


※歌に関しては日本語吹替ではなく、字幕版と同じ音源かつ字幕で展開するので、ご本家の良さが吹替版でも伝わって良かったが半分、日本語版も聴きたかった欲が半分といったところですかね🧐


あと、ビームとジェニーが言語の壁でコミニケーションを上手く取れない要素ですが、日本語版ではセリフ量の関係や、違和感を無くすためか知りませんが、普通に会話が成立している部分がありました。


字幕版では、ラーマの手助けや、フィーリングでの会話がメインになっていましたが、日本語版はところどころジェニーの英語がビームに伝わっていない描写はあるものの、観ている側としては日本語なのでサクサク観れるという点では高評価です。


(字幕版のやり取りの方が好きだと思ったシーン)


・ラーマが釘を撒く→ジェニーの車のタイヤパンク→ジェニーとビーム(ラーマも)が出会うのシーン


修理時間のやり取りや、ラーマの嘘通訳、ラーマ→ビームの頷け・否定しろのやり取りが少し薄味になってしまったのは残念に感じました。


まあ、日本語のセリフと現地語のセリフ量の関係上、仕方のない部分だと思いますが、内容で言えば、ここは字幕版の方が笑えます🧐


・ジェニーの自己紹介


字幕版では「マダムはやめて、ジェニーよ」なんですが、日本語吹替では「本当はジェニファーなんだけれど、ジェニーで良いわ」的な感じになってましたね🧐 この点に関しては、字幕版を翻訳した人と吹替版を作った人との違いはあれど、共に巧みな語彙で上手く纏めているなという印象を受けましたが、字幕版の方がニュアンス的に好きです。


(逆に日本語版の方が良いと感じたシーン)


・ナートゥの前後や間奏シーンのセリフ


ジェイクの嫌な奴感を損なわず、吹き替えがなされていて素晴らしかったですね。ナートゥのシーンの良さといえば、バカにされた分をインド流の文化で圧倒し、黙らせるところに真骨頂があると思っているので、このシーンは好きなだけにかなり不安でした。しかし、翻訳家の想像を超える吹き替え技術に脱帽しました。お見事です。


・終盤にラーマを監獄から救いに行く時、ビームがジェニーから監獄の地図を貰うシーン


字幕版だと、ビームとジェニーの言語が通じない描写が多々あっただけに、ラーマの翻訳無しでよくジェニーに伝えたなという引っかかりがありましたが、日本語吹き替え版ではビームとジェニーの会話が多少は成立しているのもあり、吹替版の方がこのシーンは整合性が取れていて、スッと入って来た感があります。


(まとめ)


僕としては字幕版・吹替版、どちらで観ても楽しめると思いますが、映画が好きで長い映画に耐えられるのであれば、是非ともそれぞれのバージョンで1回ずつ観て欲しいです。


市場規模で言えば、ハリウッド映画が全世界で稼ぐ額よりも、インド国内で、インド人が、インド映画を観て稼ぐ額の方が多いという話を聞いたことがあります。


そんな映画に関して目の肥えたインドが、全世界に放っただけの面白さがRRRにはあると思います。


音響設備面でも、やはり映画館には勝てません。映画館で、音圧とスケールの大きさに殴られる体験が出来る映画です。


まだの方は是非、劇場へ🫡