生命保険には様々な種類と特徴があります。保険の種類は、保険金の支払い事由で分類できたり、一時金や年金など保険金の性格や受取期間によっても分類できます。さらに個人が被保険者となる保険と団体で被保険者となる保険で区分されたり、かんぽ生命や共済といった保険もあります。
目次
1. 生きてお金をもらうのか。死んでお金をもらうのか。
2. もらえるお金は定額か。変額か。
3. 生命保険の種類
3-1 定期保険
3-2 終身保険
3-3 養老保険
3-4 こども保険(学資保険)
3-5 貯蓄保険
3-6 変額保険
3-7 個人年金保険
3-8 特約の種類
3-9 団体保険、財形保険
3-10 かんぽ生命保険
3-11 共済保険
1. 生きてお金をもらうのか。死んでお金をもらうのか。
生命保険は、どのような保険事故で保険金が支払われるか、その事由により死亡保険、生存保険、生死混合保険の3つに分類することができます。これらの類型で契約は異なり、保険料と配当金額が変わってきます。
死亡保険
死亡保険とは、被保険者が死亡または高度障害状態になったときに保険金が支払われる保険です。
死亡保険には、一定の保険期間に被保険者が死亡または高度障害状態になったときに保険金が支払われる定期保険、保険期間が被保険者の生涯にわたる終身保険があります。さらに終身保険を主契約として、その主契約に定期保険を特約として付けた、定期保険特約付き終身保険があります。
生存保険
生存保険とは、被保険者が一定期間が満了するまで生存している場合にのみ保険金が支払われる保険です。
生存保険には、個人年金保険や貯蓄保険があります。そのうち個人年金保険については、被保険者が年金受け取り開始前に死亡した場合は死亡給付金が支払われるので、純粋な生存保険とは異なります。
生死混合保険
生死混合保険とは、死亡保険と生存保険を組み合わせたものです。生死混合保険では、被保険者が保険期間内に死亡した場合には死亡保険金が、満期まで生存した場合には満期保険金が支払われます。
代表的な生死混合保険として、養老保険や定期保険特約付き養老保険が挙げられます。養老保険は死亡保険金と生存保険金を同じ割合で組み合わせたもので、定期保険特約付き養老保険は、満期保険金額より死亡保険金額を多くしたものです。
2. もらえるお金は定額か変額か。
受取保険金額が予め固定されているか否かによっても定額保険と変額保険に分類する事ができます。これらの類型で契約は異なり、保険料と配当金額が変わってきます。
定額保険
定額保険は保険金額および解約返戻金の金額を約定している保険です。
変額保険
変額保険は、運用利回りを予め保証せず、運用実績によって保険金額と解約返戻金の金額が変動します。若干話はそれますが、年金保険にも定額個人年金保険と変額個人年金保険があります。
3. 生命保険の種類
生命保険の種類は大きく分けて次の通りとなります。各ページにおいてそれぞれの特徴についてみていきます。
3-1 定期保険
定期保険は、ある一定の保険期間内に、死亡あるいは高度障害の保険事故が発生したときに、死亡・高度障害保険金が一時金として支払われる保険です。定期保険は、保険金額や保険期間などによって次のように細分する事が出来ます。
3-2 終身保険
終身保険とは、死亡あるいは高度障害の保険事故が発生したときに、死亡・高度障害保険金が支払われる保険で、その保険期間が終身になっているものをいいます。終身保険は保険料の多くが将来の死亡保険金を支払うために積み立てられ、短期で解約する場合を除き、解約返戻金があります。
3-3 養老保険
養老保険とは、一定期間の死亡・高度障害保障と満期時の満期保険金額が同額の保険をいいます。
保険期間内に被保険者の死亡または高度障害の保険事故が発生した場合は死亡・高度障害保険金が、保険期間が満了した時は、死亡・高度障害保険金と同額の満期保険金が支払われる保険です。
3-4 こども保険(学資)
こども保険(学資保険)は、子供の教育・結婚・独立資金の準備を目的とした保険です。満期まで被保険者たるお子様が生存していると満期保険金が支払われます。また進学時に入学祝い金に相当する生存給付金が支払われるものもあります。
3-5 貯蓄保険
貯蓄保険は、3年又は5年などの比較的短い保険期間で、満期保険金を受け取る事を目的として積み立てる保険です。保険期間の途中で事故等により死亡した場合は災害死亡保険金が、疾病により死亡した場合は死亡給付金が支払われます。
3-6 変額保険
変額保険は、加入後の運用によって保険金額が変動するタイプの保険です。変額保険の保険期間は有期型と終身型の2とおりがあります。有期型については、期間満了時に満期保険金が支払われます。
変額保険は、保険会社の運用リスクを負うのが特徴で、投資性保険商品にあたります。但し、被保険者が死亡または高度障害の保険事故が起きたときのために、基本保険金額が設定され、その保険金額は最低保証されます。
3-7 個人年金保険
個人年金保険は一定期間内に生存している限り支払われる有期年金保険と終身にわたって年金が支払われる終身年金保険があります。そしてこれらの保険に、死亡しても一定期間は年金が受け取れる保証期間を定めた保証期間付きの年金保険があります。
3-8 特約の種類
特約の種類は多岐にわたります。大きく分けると、死亡保障を増やす特約、介護保障特約、不慮の事故に備える特約、障害給付、リビング・ニーズ特約、先進医療特約があります。
3-9 団体保険、財形保険
団体保険とは、特定の共通の性格を有する人的集団に所属する者を一括して被保険者とし、死亡や高度障害などの保険事故が生じたときに保険が支払われる単一の保険契約をいいます。団体保険は個人保険の対立概念で、企業が契約者となり、役員及び従業員を被保険者とするのが一般的です。
3-10 かんぽ生命保険
かんぽ生命の商品は、終身保険、定期保険、養老保険、学資保険、年金保険があります。かんぽ生命保険商品の特徴を挙げると次のとおりです。
3-11 共済保険
かんぽ生命の商品は、終身保険、定期保険、養老保険、学資保険、年金保険があります。かんぽ生命保険商品の特徴を挙げると次のとおりです。