ぼくらはみんな生きている。

 

ひとりひとりに人生があり、夢があり、明日がある。

 

それは真実。しかし真実の全てを写像していません。

 

保険の世界では人間を数字のみで捉えます。

 

個性?それって美味しいの?・・・保険の世界は氷のような世界です。

 

 

大数の法則

 大数の法則とは、個々の偶発的な事象を集めて大数で見ると、一定の法則に則っていることをいいます。具体的には、サイコロを振ると1,2,3・・・とランダムに数字が出て、それぞれの数の出る確率はバラバラですが、何千何万と振っていくとそれぞれの数字の出現確率は6分の1に収束する事象が大数の法則です。

 

 人間が事故に遭って死亡や傷害を負う確率は、個々人で測るとバラバラですが、何千何万人の統計を取ると一定の法則に則っていることが分かります。そしてその集計範囲を性別、年齢別、職業別に絞るとより正確に一定の法則を見出すことができます。

 

収支相当の原則

 次に収支相当の原則とは、私的保険制度において保険会社にとって収入にあたる保険料と支出となる保険金総額が等しくなるように保険料を算定することをいいます。

 

 大数の法則と収支相当の原則が保険制度を成立させている根本原則となっています。

 

予定基礎率

 保険料は予定死亡率、予定利率、予定事業費率の3つの予定基礎率により計算されています。予定死亡率は属性ごとの死亡率を表します。予定利率は想定運用利率を表します。予定事業費率は経費と人件費の予定額を保険料で割ったものです。

 予定基礎率の理屈で考えれば、もっと人件費を削れば保険料が安くなるんじゃないのかと思います。しかしそこは掘り下げても有益な話はなさそうです。

 

純保険料と付加保険料

純保険料は予定死亡率と予定利率から求めます。

付加保険料は予定事業費率に基づいて計算されます。