大数の法則とは、個々の偶発的な事象を集めて大数で見ると、一定の法則に則っていることをいいます。具体的には、サイコロを振ると1,2,3・・・とランダムに数字が出て、それぞれの数の出る確率はバラバラですが、何千何万と振っていくとそれぞれの数字の出現確率は6分の1に収束する事象が大数の法則です。

 

 人間が事故に遭って死亡や傷害を負う確率は、個々人で測るとバラバラですが、何千何万人の統計を取ると一定の法則に則っていることが分かります。そしてその集計範囲を性別、年齢別、職業別に絞るとより正確に一定の法則を見出すことができます。

 

 次に収支相当の原則とは、私的保険制度において保険会社にとって収入にあたる保険料と支出となる保険金総額が等しくなるように保険料を算定することをいいます。

 

 大数の法則と収支相当の原則が保険制度を成立させている根本原則となっています。