あけましておめでとうございます。
本年も頑張ってブログを続けたいと思いますので
よろしくお願い致します。 <m(__)m>
正月
新しい一年の始まりとして特別な意味を持つ正月ですが、
本来、正月は五穀豊穣・子孫繁栄をもたらす歳神様(としがみ
さま)が家々に降臨する大事な日で、門松はその目印であり、
しめ縄は歳神様が留まる神聖な領域を示します。
歳神様は祖霊神であり、人々に幸福を授けるとされていて
「正月様」・「歳徳神(としとくじん)」とも呼ばれます。
鏡餅
「歳神様」に供える正月飾り(床飾り)ですが歳神様がここに
依り憑き宿る「依り代」でもあります。
江戸時代、医師で本草家の人見必大(ひとみひつだい)が食物に
ついて書いた「本朝食艦(ほんちょうしょっかん)」には
「大円魂に作って鏡の形に擬える」とあり、鏡を模して作った
というのが鏡餅の名前の由来です。
鏡は天皇が伝世してきている「三種の神器」の一つでもあり、
神社の御神体にもなる神聖なものであることから鏡餅はお供えの
中でも最も重要なものになっています。
鏡餅を下ろして食べることを「鏡開き」と呼びますが、これは
武士が「切る」という言葉を忌み嫌っていたことからそのように
使われているようです。
鏡開きで下ったお餅を年少者に配ったことが「お年玉」の起こり
で歳神様の魂(玉)からきています。
おせち料理
各家ではおせち料理をお供えして歳神様をおもてなしします。
本来、おせち料理とは季節の変わり目(節日:せちび)を
祝うために御馳走を作り神様にお供えする料理ですが、
次第に一年最後の節日(大晦日)に作り歳神様にお供えする
正月料理のみを「御節:おせち」と呼ぶようになりました。
そして、お供えした料理の下りものを祝い箸でいただきます。
祝い箸は両端が細くなっており、片方で神様が、片方で人間が
いただくようになっています。
お屠蘇
屠蘇の「屠」は屠(ほふ)ると読み邪気を払う意味です。
「蘇」は魂を目覚め蘇らすという意味で、屠蘇は邪気を払い
生気を蘇生させるものとされています。
酒やみりんに5~10種類の生薬を浸け込ませた薬草酒で
正月にお屠蘇を飲む習慣は中国で始まり平安時代に
日本に伝わり宮中で行われていましたが江戸時代には
一般庶民にも広がったそうです。
「屠蘇機嫌三人生酔(なまえひ・なまよい)」 歌川国芳
一年の計は元旦にあり
よく間違えて使われている諺です。
本来、この前にもう一文あり
「一日の計は朝(あした)にあり、一年の計は元旦にあり」
と言います。
その日に為すべきことは朝に計画を立て、その年に為すべき
ことは元旦に計画を立てるべきである。何事も始めに、早めに
計画を立てることが肝要であるという意味です。
私も以前、「一年の最初に起きたことがその一年に影響する」
という意味で使っており、元旦に失敗すると「一年の計は
元旦にあり」というのにこれはまずいぞと思ったりしました。
初日の出
毎日の日の出を拝み、その日一日が良い日であるようにと願を
掛けることは古くから行われていましたが、一年の最初の
「初日の出」は一年が良い年であるようにと願を掛ける特別な
ものでした。
江戸では愛宕山、湯島、洲崎海岸などが初日の出の名所でした。
「江戸名所 洲崎はつ日の出」 歌川広重
恵方参り(初詣)
上述のように正月は歳神様を各家庭に迎える日でしたが、
江戸も平和な中期以降になると、歳神様が来るのを待たないで
こちらから歳神様のいらっしゃる恵方にある社寺を参拝する
ようになりました。これが初詣になったと言われています。
2020年の恵方は24方位の「庚(こう)」にあたる方位で
西南西(微西)になります。
江戸時代の正月
武士の正月
江戸城では元旦から3日までが「年頭之御祝儀」で御三家・
御三卿を始めとする諸大名から町年寄などの御用達町人までが
石高・家格等に応じて3日間に分かれて登城し、将軍に拝謁
して年始の御挨拶をしました。
大名やお供の武士は昼前にお城を出ると一旦帰宅し、簡単な
お昼を食べて上の者への年始に出かけます。
名奉行で知られる大岡越前之守忠相(ただすけ)が町奉行から
寺社奉行に昇進したときの正月の日記によると、
元旦はお城から帰宅した後、午後2時頃から上役12人の
屋敷へ年賀の挨拶回りをしています。
2日も午前中はお城へ出勤して午後からの挨拶回りで25人の
屋敷を回っており、計37軒の屋敷を回ったことになります。
他の武士も同じでしたが、挨拶先の上役が留守でも在宅でも
関わりなく玄関での挨拶で済ましたそうです。
「東都歳時記 元旦諸侯御登城図」 長谷川雪旦
「千代田之御表 正月元日諸侯登城桔梗下馬」 楊洲周延
町人の正月
一般的には歳神様を自宅にお迎えし、おもてなしをするため
元旦は自宅でゆっくりと過ごしました。
特に、大晦日遅くまで売り掛け金の回収で働く商人は寝正月
だったようです。
私の小さい頃は、たこ揚げ・コマ回し・羽根つきなども
見れましたが最近はあまり見かけませんね。
「名所江戸百景 山下町日比谷外さくらだ」 歌川広重
「江戸砂子年中行事 元日之図」 楊洲周延
おわり









