女房が図書館から借りてきた本に面白いのがあると
見せてくれました。
タイトルは「天保14年のキャリーオーバー」
時は天保14年(1843)、場所は湯島天神と南町奉行所。
天保の改革で人生を台無しにされた人達が湯島天神で開催
される「富籤(とみくじ」」に合わせて南町奉行所内で開かれて
いた「陰富(かげとみ)」を利用して仇を討つ痛快な話です。
仇を討たれるのは
・鳥居耀蔵(ようぞう)
天保の改革のとき、南町奉行として厳しく、しつこく、陰険に
取締りをし恨みをかう。官位の甲斐守から「耀甲斐=妖怪」と
呼ばれた。
仇を討つのは
・矢部鶴松
鳥居耀蔵の讒言で南町奉行の職を解かれ預かり先で自殺した
前の南町奉行・矢部定謙(さだのり)の養子で、お家断絶
により浪人となる
・市川団十郎(七代目)
奢侈贅沢として取り締まられた歌舞伎の代表への見せしめ
として江戸十里四方所払いとなる
・立川談志(二代目)
娯楽への弾圧でほとんどの寄席が廃業となり好きな落語を
語れなくなる
・お葉
好色な光源氏をもじり11代将軍・徳川家斉の大奥での様子
を連想させる「偐紫田舎源氏(にせむらさきいなかげんじ)」
を書いた読本作家・柳亭種彦(りゅうていたねひこ)の娘。
種彦はけん責を受け本は発禁処分とされて作家を続けられ
なくなった。
どのように話が展開し仇を討つかは本を読んでください。
江戸の事を少しかじった私には、うんうんと頷くことが多く
本当に勉強にもなり一気に読みました。
おわり
