今日は念願の蕎麦の日。

朝早く起きて山奥へと向かう。はずだった。

しかし、さすがに9時に起きられなかった私は、運転手に駄々をこねまくり出発を30分遅らせてもらった。

これが後に大きなミスに繋がるとも知らずに。

 

 

蕎麦の旅には、いつも決まったルートがある。

今回も、コロナに気を付けつつお決まりのルートを辿る。

 

 

まずは、鯉のいる道の駅。

毎回ここで鯉たちに餌をやってから蕎麦に向かう。

餌をやる時はあえてあまり鯉のいない場所で始めるようにしている。

エサに気づいた鯉がどんどん来るのが楽しいのと、餌のある所に群れ始める鯉を見ると本能で生きている感じがして好きだからだ。

 

 

最初は大体こんな感じ。

10匹いるかいないかくらいの場所で餌をやり始める。

 

 

 

しかし、鯉がエサに気づくのは早い。

餌をまき始めて10秒立つ頃には大体こんな感じになっている。

 

 

 

ちなみに、彼が餌をやっている私の写真を撮ってくれたのだが、サングラスに黒マスクという格好だったためにばっちり顔が写っているのにほぼ横顔に見えてしまうという面白い写真が取れていた。

顔がしっかり写っているにもかかわらずモザイクを必要としない素晴らしい写真である。

 

 

 

鯉に餌をやった後、ようやく自分たちにも餌を買う。

いつもはここで定番のラーメンを半分こするのだが、今日は人が多い。

コロナが怖い私たちはラーメンを諦め、たまに購入する味噌のタコ焼きを朝ごはんにした。

とても美味しいので美味しさを伝えようとキレイに写真を撮ろうと思ったが、食欲のが勝ってしまいすでに私が一つ食べた後の写真しか残せなかった。

そのくらい美味しいタコ焼きである。

 

 

 

道の駅を出発した後、ついに念願の蕎麦の道の駅に。

こんな山の中にある、密の心配のない場所だ。

 

 

 

しかし、この道の駅は6月から営業再開したということもあり、今まで蕎麦を我慢していたたくさんの人がこの道の駅に押し寄せていた。

蕎麦屋の前に並ぶたくさんの人。

それぞれの人がソーシャルディスタンスを守りつつ蕎麦を待っている。

私たちも名前を書き、人の少ないところで呼ばれるのを待った。

 

 

しかし、事件は起きた。

私たちまであと3人のところで、立札が立ったのだ。

 

 

"本日の蕎麦はなくなりました"

 

 

蕎麦が、なくなりました。

ずっと待ち続けていた蕎麦が。

今週の生きる糧だった蕎麦が。

早起きをして楽しみにしていた蕎麦が。

 

 

私たちまであと3人のところで売り切れてしまった。

たまに着いたころには売り切れていたことはあったが、目前でなくなったのは初めてだ。

明らかに、私の30分の遅刻が原因である。

 

 

しかし、蕎麦を食べるために3時間近く運転してくれた彼は、私のせいで蕎麦にありつけなかったにもかかわらず一切怒らなかった。

それどころか、"うどんでもいい?別の場所に行ってラーメンでも食べる?"と聞いてくれた。

常に私の食べたいものを食べさせてくれようとする優しさを感じた。

 

 

ここは蕎麦が最高に美味しいが、うどんもなかなかいける。

それに、蕎麦を食べた後の温泉も楽しみの一つだ。

ラーメンも魅力的だったがそれでは温泉に入れない。

蕎麦は食べられなかったが、2番目に美味しいと思われる天ざるうどんを食べることにした。

空腹がMAXだったのでマグロ丼までつけてしまった。

 

 

 

蕎麦ほどではなかったものの、胃は幸せになってくれた。

温泉も最高に気持ちよかった。

食べたものは目的とは違ったけれど、しっかりとゆっくりと体を休めることができた。

 

 

帰りの車は爆睡させていただいたが、それでも文句を言わずに運転してくれた彼へのお礼に夜ご飯は外食ではなく手作りをすることにした。

ということで、夕食はオムライスのビーフシチューver.。

バターライスを人生で初めて作ったが、卵もふわふわでなかなか美味しくできたと思う。

 

 

 

今回も、お土産を買ってもらってしまった。

可愛いポーチと美味しそうなスープ。

可愛いなあ、美味しそうだなあ、と思ってみていると、自然にプレゼントしてくれる。

誕生日にはしっかりお返しをするので、これからも美味しいものを食べに連れて行ってくれたり部屋を片付けてくれたりしてどんどん私を甘やかしてほしい。