福田辞任の切つ先は、むろん民主党の小沢一郎に向けられてゐます。

 総選挙を前に、ここで自民党の総裁が交代する。後継が麻生太郎にならうがなるまいが、福田康夫よりは選挙向きな新人の登場になるでせう。

 そして選挙ですが、民主党が小沢一郎では勝ち目はありません。

 もともと小沢一郎といふ人は、田中角栄に育てられた政治家です。「三角大福中」と称された、昭和末期の政治家です。

 演技が上手いから、脇役として延々と時代を生き延びてきました。
 相手が福田康夫なら、福田のお父さんは三角大福中の「福」ですから、「角」の教へ子でも同世代のふりもできた。まだ脇役が通用した。

 しかし、主役が次世代の人間となつたら、脇役の古さばかりが目立つてしまふ。選挙はイメージが先行します。自民党の新人に太刀打ちできません。

 福田はさう読んだのです。
 そして、よれよれながら一応主役として、過たずにタイミングを選んで、「9・1辞任表明」を演じた。

「敵が新人を立てて来る。こちらも新人で対抗すべきだ」
 当然、民主党内にさういふ声が出ます。

 次に来るのは、小沢一郎の引退表明でせう。名脇役の演技の最後です。
 
 民主党の代表選は、けふまでのところ小沢の無投票当選ですが、小沢が候補を辞退すれば翌日からこちらも後継選びが始まります。さうして初めて、自民党と対等の戦ひができるのです。

 ーーといふやうな話を、けふ頼まれて、あるところに書き、先ほど送信しました。
 政局報道のご参考までに。