「何かあったら、私が責任を取ります」— この言葉を口にするたび、背中にずしりとした重みを感じます。
支配人という立場は、このホテルを、そして従業員全員の生活を背負うこと。
私の性格タイプ、主人公(ENFJ-T)が持つ強い使命感は、時に自分を追い詰めます。
しかし、この重みがなければ、最高のサービスは生まれない。
それが、私の「仕事」に対する最初の定義です。
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プロフェッショナルとしての「大丈夫」
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責任感はどこから生まれるのか?
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使命感という名の“重荷”
「大丈夫」の裏側:使命感という名の“重荷”を背負う理由
1. プロフェッショナルとしての「大丈夫」
ホテルマンとして15年。
この職業において、お客様の視線は常に厳しいものです。
チェックインの瞬間の挨拶、レストランでの注文、夜間のトラブル対応。
すべてにおいて私たちは「完璧であること」を求められます。
そして、その最前線で「大丈夫です。ご安心ください」と微笑んで応えるのが、プロフェッショナルの仕事です。
しかし、この「大丈夫」の裏側には、どれだけの見えない努力とリスク管理が隠されているでしょうか。
清掃スタッフが夜通し確認した部屋の隅々、経理がギリギリまで調整した予算、そして私が夜中に緊急対応したボイラートラブル。
これらはすべて、お客様に不安を感じさせないための、私の、そしてチームの努力です。
支配人である私の「大丈夫」は、全てのメンバーの努力の集大成であり、その最終的な責任を引き受けるという宣誓でもあります。
この一言の重さを知っているからこそ、私は決して安易には口にしません。
そして、口にしたからには、何があっても守り抜くと心に決めています。
2. 責任感はどこから生まれるのか?
私の責任感は、どこか生まれ持った性質と、これまでの経験によって育まれたものです。
高校を卒業してすぐにこのホテル業界に飛び込みました。
周りには大卒や専門学校出身の優秀な人材が多く、私は常に「知識や経験で劣る分、責任感と行動力で補う」という意識で仕事に臨んできました。
特に、部下を持ち、管理職の立場になってからは、責任の範囲が「自分」から「チーム」へと広がりました。
部下のミスは、彼らが未熟だからではありません。
私の指導不足であり、私のリスク管理が甘かった結果だと捉えます。
誰か一人が失敗すれば、それは私自身の失敗であり、最終的にはホテル全体の信用問題に直結します。
私自身のENFJ-T(主人公型)の性質は、他者への強い共感力と奉仕の精神を持ちます。
私は、人々が幸福で、安心して生活できる環境を整えることに、生きがいを感じます。
支配人という仕事は、まさにその「環境を整える」こと。このホテルで働く人たちが生活に困ることなく、お客様が心から寛げる。
この二重の安心を守ることが、私にとっての最大の責任です。
3. 使命感という名の“重荷”
責任感は、私を突き動かすエンジンであると同時に、時に私を押しつぶしそうになる“重荷”にもなります。
私の「使命感」は、このホテルが常に地域で最高の場所であり続けること、そして従業員とその家族を守り抜くことです。
この使命感があるから、私は毎朝、誰よりも早く出勤し、誰よりも遅くまで残って、すべてに目を光らせます。
小さなトラブルの芽を摘み、部下が抱え込んでいる悩みを聞き、次の経営戦略を練る。
これら全てを、私は「私がやらなければ」という強い思いで実行しています。
しかし、その結果、私は常に一人で重荷を背負おうとしてしまいます。
部下からの「手伝いましょうか?」という申し出も、「いや、これは私がやるべき仕事だから大丈夫」と断ってしまう。
これは、彼らを信頼していないわけではありません。
責任を分担することで、もし失敗があった時に彼らを傷つけたくない、という過剰な庇護意識から来るものです。
仕事とは、私にとって「使命」です。
それは重いですが、同時に私という存在を支える柱でもあります。
この重荷こそが、私を支配人たらしめている。
この使命感を背負い続けることで、私はプロフェッショナルであり続けることができるのです。
大分という地で、私は今日もこの重荷を胸に、最高の「大丈夫」をお客様に届け続けます。
#支配人の独白
「大丈夫」の裏側には、人知れぬ重圧がある。
35歳ホテル支配人が語る、プロとしての使命感とは?なぜ私は責任を一人で抱え込んでしまうのか。
ENFJ-Tの性格と管理職のリアル。
仕事とは、重荷を背負い続ける宣誓だ。
#ホテルマンの日常 #ENFJ-T #仕事の責任
今日もやったろ!!