TBSの「キングオブコント」を見ました。優勝したのはロングコートダディでしたが、私はファーストステージの10組とファイナルステージの3組全ての芸を見ても笑うことはほとんどありませんでした。強いて言えば、や団のファーストステージの芸だけは笑えました。
今回の審査員は皆、有名なコント芸人5人です。彼らの点数で優劣が決まります。視聴者の投票はありません。これはM1などと基本的に同じです。しかし彼らの講評が後半になると疲れてきたのか形式的な誉め言葉ばかりで、視聴者の感じ方とはかなりずれています。
放送を見ていて気になったことがいくつかあります。10組エントリーしていましたが、本当に挑戦していると感じられたのは一番最初の組から5組ぐらいまでだけで、後半の方は全然つまらない。
MCの浜ちゃんはなんか半分ふざけていて、真剣さが無い。会場で見ているのは一般客ではなく、真っ赤なお揃いのトレーナー姿の女性達ですので、これは明らかにテレビ局が動員しています。
以上のようなことから私はこの番組のからくりが読めてきました。最初から誰が優勝するかということが決まっている? それは芸人が所属しているプロダクションとTBSが打ち合わせている。出場する芸人の組は10組揃えなくてはかっこが付かない。審査員には誰を優勝させるかを伝えてあり、講評はそれに合わせてほしいと頼んでいる。
と、まあ一種のヤラセ番組ではないかと感じてしまいました。これが間違いであることを祈りますが、あまり視聴者を舐めた扱いしてもらっては困ります。
