来週の総理大臣決定に際しては、自民党は野党との連立を固める必要があります。公明党があからさまに連立継続に難色を示している以上、自民党としては他の野党と連立を組まなければ少数与党として苦労を強いられるからです。しかしテレビの報道によると野党一党だけではダメで、二党以上の連立が必要なのだそうです。今のところは維新の会と国民民主党が候補に挙がっているようです。
ところで自民党の側ではなく、野党の側からこの事について考えてみると、結構難しい判断になると思う。自民党から「連立を組みませんか?」と誘われて与党側に入り、大臣のポストを与えられたとすると、そこからは一蓮托生です。
選挙の時に「政府はけしからん! ああせい! こうせい!」とまくし立てて国民の支持を伸ばしてきたわけです。国民は「がんばれ‼」と応援しています。ところが、その野党がある日突然コロッと態度を変えて自民党と連立を組むという事になると、これは興ざめです。
自民党のために議席数を差し出すだけの連立になることは目に見えています。特に今回は高市氏が自民党のトップですから、この人の意見に引きずられることは間違いありません。それは野党としてはリスクです。この前の衆議院選挙や参議院選挙の時の公明党の惨敗をみれば明らかです。
野党は連立に加わらずに、政府の外に立つべきであり、そこから政府の行動をチェックし修正を迫ると言うのが国民の期待ではないですか?