日本スチールによるアメリカのUSスチール買収交渉のニュースを見て知ったのだけれど、アメリカのUSスチールは技術力が低いために中国製の鉄にシェアを奪われて経営難に陥っている。そのため買い手を探していたところに、日本スチールが手を上げたというわけだ。
USスチールは歓迎した。中国に勝つためには日本の高い製鉄技術を受け入れる事が必要だったからだ。だからUSスチールの従業員らはこれを歓迎した。
元々中国に製鉄技術を教えたのは日本だ。山崎豊子の「大地の子」を読めばその事が詳細に綴られている。今度はアメリカに製鉄技術を教える事になる。これが上手くいけば世界の鉄鋼生産で日米合同企業がNo. 1になるはず。
鉄は産業の土台。それを制する者こそが産業を制する。トランプが掲げている「アメリカナンバーワン」の夢を叶えるにはまずココを抑えなくてはならない。日本はその大事な役割を負う。そうなるとトランプ大統領は日本を邪険には扱えない。「共にナンバーワンを目指す」という共同体になる事は日本にとっての強みだと思う。