今年の大河ドラマ「べらぼう」は回を重ねるにつれてどんどん面白くなります。天下御免の江戸・吉原の本屋「耕書堂」の店主 蔦谷重三郎(通称"蔦重")の活躍を描いているのですが、同時に、時の江戸幕府城内の権力抗争と並行して話が進む。こういう視点で江戸時代をえがくという発想がそもそも斬新です。
歴史ドラマは従来、時の権力者の活躍を追うストーリーが中心でしたが、最近の大河ドラマはそうではなくて、その時代を生きた人物にスポットを当てて、その人物の視点から時代を描いています。こういうのは歴史の教科書では分かりません。
前回で平賀源内が死んでしまいましたが、平賀源内と言う人物を本当に知る上で、このドラマは大いに参考になりました。学校じゃこんな話は聞かれません。これから先も私たちが歴史の勉強で習ったことがある人物が次々と登場するようですが、こうして生々しく生き様を描いてくれると本当に面白いので、期待しています。
