アメリカの問題は自由貿易ではない | 今、私が考えていること

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毎日の出来事を、新聞やネット上の記事からピックアップして、私なりの意見などを書き綴ります。

トランプ大統領はアメリカを豊かにするためには貿易相手国の不当な略奪を断ち、彼らがアメリカに工場を建てて、アメリカ人を雇用し、その製品をアメリカで売ることで、1960年代の古き良きアメリカの繁栄を取り戻すという。私はそれは違うと思う。トランプ大統領は移民を排斥しているので、労働者というのは白人の労働者をのことなのだ。しかし白人の労働者は労働の質が低くて使えないのだ。おまけに賃金が高い。だからアメリカの企業は率先して生産拠点を中国やアジアに移転したのだろう。それで安いコストを利用して巨万の富を稼いだのだ。例えばAppleのiPhoneなどはその典型だ。しかし今回の相互関税によってトランプ政権はアメリカへの輸入を封じてしまったのだから、自由貿易は終わりだ。

 

アメリカの白人労働者の不器用な手で作られたiPhoneを誰が買うのか? トランプ大統領はその点を甘く見ている。保護主義というのはこういう欠陥がある。自由貿易がなぜ発達したのか、それをよく考えてもらいたい。