今日、株価が大きく下がるであろうことは誰もが予想していたと思います。そして2600円以上もの下落、史上第三位の下落幅で終わりました。海外(アジア、ヨーロッパ)も同様に大きく値を下げ、まさに世界同時株安となったのです。そしてこれからNY株式市場が始まります。今のところはNY株式市場が反転するなどという見方は無いでしょう。
石破総理が明日にもトランプ大統領と電話会談をすることになりました。そこで石破総理は何を話すのでしょう。これは大変難しい。基本的には日本は他国と違い、一番アメリカに投資している国なのだということを強調し、日本に対する相互関税の撤廃または軽減を引き出すことです。
おそらく他の国も同様の交渉を持ち掛けるのでしょう。トランプ大統領は、まさかこのままやり抜くとは考えられない。相手国と個別に交渉して反応を出すのではないか? その出方次第で反転する兆しが見えてくるかもしれない。この時に交わした条件というのは血判状のようなものであり、それを呑まされたら何がなんでも守らなくてはならない重たい約束になる。つまりアメリカの属国になるということだ。日本はすでに属国のようなものだから特段の抵抗はないが、中国は絶対に呑まないだろう。
またフランスやドイツも抵抗する。だからトランプ大統領の戦術はうまくいかないのではないか。この交渉が長引くほどアメリカは苦しい。ましてや、挫折したらアメリカは敗北する。中国やロシアはただじっと見ているだけだ。トランプの賭けだ。
