壊せばいいというものではない | 今、私が考えていること

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毎日の出来事を、新聞やネット上の記事からピックアップして、私なりの意見などを書き綴ります。

この週末、トランプの相互関税に関する解説があちこちで見られるのだが、どれも批判的で、賛成する意見はほとんど見られない。あのイーロンマスク氏も関税はゼロがいいと言っている。だからイーロンマスクは近々政権から去るとトランプは言ったのかもしれない。ということは、相互関税はトランプの独断で実行したという事だ。これが核弾頭のスイッチじゃ無くて良かった! などと言っている場合ではない、恐らく核弾頭のスイッチをいれたも同然の悲劇が到来するかもしれない。

 

今が上手くいっていないのは、今のやり方が悪いからだと決めつけて、それを壊すという乱暴な政治は間違っている。日本でもかつて同じようなことを叫んだ小泉総理と言う人が居た。当時は国民も熱狂して「そうだ!そうだ!」と支持したが、結局どうなったかと言うと、貧富の差が拡大して経済がガタガタになった。その後遺症は今も続いている。

 

トランプはアメリカ国内の問題を海外の同盟国の態度が悪いからだと言いがかりをつけ、金を払え! と言っているようなものだ。そんな無礼なことを平気でやるほどみっともないアメリカ人だ。ナンバーワンのアメリカとはそういう下品な国なのか、と失望した。

 

こんな話がある。

昔、ドイツのフォルクスワーゲンがアメリカ国内の工場でゴルフを生産して販売していた。そのアメリカ製のゴルフは故障が多かった。私の知人もアメリカで勤務していた時にゴルフを買って乗っていたのだが、ある日交差点で片方の前輪が外れて立ち往生するというトラブルに見舞われた。その時会社のアメリカ人の同僚たちはこう言った。「アメリカ製のゴルフは危険だよ」

かれは日本車に買い換えたそうだ。

 

アメリカ人は良い物を造ろうという意識が無い。良い物は海外から選んで買えばいい。そういう意識になっている。つまりアメリカにはものづくりの文化はもはや無い。残念ながらアメリカ人を工場で雇ってもリスクを抱え込むだけの様だ。

 

だから日本製の物を買えばいいのだ。それが一番コストパフォーマンスがいい。トランプは選挙対策で物事を判断するのでそういう本質的なものの考え方が出来ない。このままアメリカはトランプと心中するのではないか。