「そもそもコメはこれまで安すぎた」という声 | 今、私が考えていること

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毎日の出来事を、新聞やネット上の記事からピックアップして、私なりの意見などを書き綴ります。

最近の米価格高騰についての農家の話がネットに出てました。「もともと米は安すぎたんだ」この言葉を見逃してはいけない。コメ価格問題の真相はここにあるように思うからだ。農家の人に言わせれば、コメ作りのためのコストが高くなりすぎている。以前のコメの価格ではほとんど利益が出ない。だからコメはJAを通さずにより高く買ってくれるバイヤーに売る、またはコメ作りを止めてしまうという。中国人のバイヤーはとても高い金額を提示してくる。これぐらい払っても価値のあるおいしいお米だから買いたいという。

 

そこで私は思いました。この問題はコメの価格が高すぎるのではなく、我々の所得水準が低すぎるのだと。もしもわれわれ日本人の所得水準が諸外国並みに、つまり今の2倍あればコメの価格は決して高いとは思わない。キャベツなどの野菜の価格だってそうだ。国が備蓄米を放出しても結局また価格は上がる。

 

外国人観光客が大勢日本に来たことによって、日本には信じられないほど安くてうまいものがあるということが世界中に広まっている。彼らは日本の価格の2倍でも買っていく。なぜなら海外ではそれが標準価格だからだ。日本だけが二分の一の価格で生活できていた時代は終わったのである。

 

いよいよ賃上げは一人一人の所得の問題から、日本の経済そのものが時代遅れになっているということを問われる事態となってきたのではないか。私はそう思います。