私の趣味遍歴(旅と地理) その7 甲信越② 長野県 | 今、私が考えていること

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毎日の出来事を、新聞やネット上の記事からピックアップして、私なりの意見などを書き綴ります。

今回は長野県です。実は私は子供のころ(5歳~11歳)に安曇野で暮らしていました。ですから仕事で出張するようになる以前から長野県については良く知っていたわけです。

長野県民は皆、「信濃の国」という県民歌を愛唱します。いろんな行事の際や宴会の場でも「信濃の国」を声高らかに歌うのが長野県民です。私も時々仕事などで長野県出身者とお会いすると、信濃の国の話を話題にすることがあるのですが、ほぼ全員が知っていてその場で歌い始めます。それくらい有名な歌です。参考までに1番の歌詞だけですが記載します。

「信濃の国」♬

信濃の国は十州に

境連ぬる国にして

聲(そび)ゆる山はいや高く

流るる川はいや遠し
松本伊那佐久善光寺

四つの平は肥沃の地

海こそなけれ物さわに

万ず足らわぬ事ぞなき

 

この歌の歌詞にもあるように長野県は安曇平(松本盆地)、伊那谷(伊那盆地)、善光寺平、佐久平という4つの地域に分かれています。まず善光寺のある長野市には東京から新幹線でわずか1時間半で行けます。碓氷峠の難所も新幹線は地中をトンネルで迂回してなんなく軽井沢に到達するからです。

 

善光寺は1400年もの歴史のある古いお寺で、宗派の別が無いのが特徴。観光内容についてはネットで調べていただくとして、私がお勧めしたいのは、「八幡屋礒五郎 七味唐辛子」と信州そばです。

次は松本市。安曇野の玄関口としてあまりにも有名で、最近ではお城ブームで松本城が特に人気スポットになっているようです。

白馬岳などの北アルプスの眺めを背景に、広々とした田園風景が広がる安曇野は、空気も水も綺麗です。それは穂高にある「大王わさび園」に行くとよくわかります。流れている川の水の美しさはこの世の物とは思えないほど透き通っています。だから美味しいわさびが採れるのです。

 

少し北に行くと大町市があります。ここは北アルプス登山の入り口ですが、黒四ダに行くルートの入り口でもあります。またもう少し北に行くと神秘的な仁科三湖(木崎湖、中綱湖、青木湖)があり、その先は長野オリンピックの会場にもなった白馬村があります。スキーをやる人には有名だと思います。

 

食べ物の話をしますと、まず何といっても長野県はりんごの産地で有名です。「信州リンゴ」のブランド名ですが、これから秋に入ると電車の車窓からも赤い実をつけたリンゴ畑が一面に広がっている景色をみることができます。

 

私は子供のころに友達の農家のりんご畑に遊びに行って収穫を手伝ったことがあります。もぎたてのりんごは実がシャキシャキしていています。東京あたりのスーパーで買うリンゴはボケたのが多くて食べられません。是非産地の新鮮なリンゴを食べてみてください。お取り寄せが良いかもしれません。

 

松本市は城下町なので和菓子の美味しい店があります。私の家では開運堂の和菓子を贈答用に買っていました。ここの銘菓「真味糖」は胡桃の実を真っ白な砂糖菓子で包んだ上品なお菓子です。

また長野県は冬の寒さが厳しいところです。毎朝気温がマイナス10℃以下に下がります。ですから学校の校庭に水を張ると1週間ほどで天然のスケートリンクが出来てしまいます。そのため学校の体育の授業は冬の間はスケートです。しかもスピードスケート。

小学校1年生からスケート靴を買ってもらい、それを持って朝5時には学校に行ってスケートの練習をしてました。

 

そしてこの寒さを利用しているのが野沢菜漬けです。毎年11月頃にはどこの家でも野沢菜漬けの漬け込みをし、自家製の野沢菜漬けを作ります。これが信州人の「お茶」の時間のメインディッシュになります。もともと野沢菜漬け(「お葉漬け」とも言う)と「おやき」は農家の人たちが農作業の合間に「お茶」をするときに食べていたもの。

 

さて少し地理の話をします。

松本から南の方に行くと諏訪湖があります。とても大きな湖で冬になると全面結氷し「御神渡り」が見られることでも有名です。

更に南に行くと伊那谷と木曽谷へと別れて続きます。伊那谷を流れる天竜川は静岡県の浜松市に到達して太平洋に注ぎます。一方の木曽谷を流れる木曽川は岐阜県を経由して三重県の長島町で伊勢湾に注ぎます。また、日本最長の河川である信濃川は、松本から流れてくる犀川と佐久平から流れてくる千曲川が長野市の辺りで合流して信濃川となり、新潟県に到達して日本海にそそいでいます。これらいずれの大河も長野県を源流としています。

 

 

 

 

 

 

次回はこの信濃川の河口にある新潟県について書きます。