国債と金利の問題 | 今、私が考えていること

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毎日の出来事を、新聞やネット上の記事からピックアップして、私なりの意見などを書き綴ります。

今朝の日経新聞の3面に「野放図な財政いつまで」という全面特集記事が掲載されています。これは是非読んでおくべきです。

先般の日銀の政策方針変更で国債の買い入れを大幅に(約40兆円)減らす事とした。これにより従来よりも国債の買い手が見つかりにくくなるため、市場では長期金利が上昇する事が見込まれる。そうしないと誰も国債を買ってくれないから。その結果、国の国債利払い額は増える。満期到来分の借り換えのために新たに70兆円もの国債を発行しないといけない。それがゼロ金利なら誰も買わないでしょ。日銀が異次元の金融緩和策を止めたことて国の財政はかなり厳しくなる。それはこれまで国はゼロ金利下で国債をほぼ青天井に発行し、それを日銀に引き受けさせていたことのツケが回って来たのである。多くの経済評論家は以前からこの問題を指摘して来た。この日経の記事はその事を指している。財政改革とか言いながら野放図なことをやって来た安倍政権の置き土産だ。これこそが日本経済が再生不能に陥ったことの証拠である。この記事ではこんな事も指摘している。予算に余裕が無くなるので、大規模災害が起きた時の対策費が確保できない恐れがある。


この財政再建には相当の増税が必要になる。また金利もかなり上がる。今度の総理大臣にはこの難問に対応する能力が求められる。