パリオリンピックの柔道混合団体戦で、日本は決勝戦でフランスに敗れて銀メダルに終わった。東京大会でもフランスに敗れて銀メダルに甘んじていた日本にとって、今回はリベンジ戦。絶対に金メダルを取るぞ、ただそれだけが目標だったはず。だからこの結果は残念でならない。
3対3で優勝決定戦になった時、ルーレットは90キロ超級を指したため、日本は斎藤、フランスはリネールの一戦となった。
斎藤は今回のオリンピックでは絶不調で、見ていてもその不甲斐なさに腹が立っていたのに、なぜこの大事な一番に彼が出なくてはならなかったのか?! ウルフでも良かったのではないか試合後のインタビューで鈴木監督は「ウルフに替えようと考えたが、最終的に斎藤でいこうと言うことになった」と、意味の分からない話をしていた。
私の個人的な意見ですが、あの時の電子ルーレットは90キロ超級を指すようにセットされていたのだと思う。フランスにとってはリネールが一番頼りになるし、相手の日本では斎藤が一番弱いからこの組み合わせならフランスが絶対に勝てると思ったからではないだろうか?
やられましたね。ヨーロッパではこういうことがよく行われます。過去にもスキーのジャンプ競技でのルール変更、自動車のF1のルール変更、いずれも日本の優位性を阻止するために、あえて日本に不利になるようにルールを変えてくるのがヨーロッパです。
それにしても私は斎藤選手には一言言いたい。
あそこでリネールを投げて一本勝ちしてほしかった。
あなたは自分自身の努力と実力で日本代表に選ばれたのだから、それにふさわしい戦いをしてもらいたい。勝ち負け以前の問題として、あなたの戦いぶりには「相手を攻める」という闘志が感じられない。それが相手に気持ちの余裕を与えてしまう。リネールの表情にはそれがありありと表れていました。もっと熱い闘志をむき出しにして攻める柔道を身に着けて、「強い」日本を世界にアピールしてほしい。