ヒップホップを禁じた麹町中学のこと | 今、私が考えていること

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毎日の出来事を、新聞やネット上の記事からピックアップして、私なりの意見などを書き綴ります。

東京都の麹町中学と言えば、昔は番町小学校から麹町中学校、そして都立日比谷高校を経て東京大学という、ひとつの進学コースの典型としてその名をはせました。区立の中学校ですが質の高い学校として有名でした。数年前に工藤校長が就任してから、生徒の自主性を重んじる教育方針が取られ、生徒たちはのびのびと活動していたそうです。そしてダンス教育も始まり、ヒップポップのクラブ活動も盛んになりました。

 

ところが工藤校長が退任してから、再び以前のような校則の厳しい、管理的な校風に戻り、今年はヒップホップの発表は禁止となったと、ニュースで報じられています。

 

なぜヒップホップが禁止なのか? なんとなく校長や教育委員会の理由は察せられますが、それはジェネレーションギャップに過ぎず、価値観の相違なのだと思う。まだこんな風土が21世紀の日本、それも首都東京のど真ん中の千代田区で行われていることに、驚きを禁じえません。しかも生徒だけではなく、保護者も是非ヒップホップの発表会をさせてほしいと嘆願しているのに、学校は頑として聞き入れないという。

 

これじゃまるで、中華人民共和国か北朝鮮みたいではないか。

生徒のいじめは、学校の管理指導の厳しさが招いたと私は思う。

戦前の旧日本軍の教練のような校風が正しいと信じている教育関係者がまだ多くいて、その抑圧に耐えきれない子供がいじめで発散しているのではないか。

 

相も変らず古臭い受験教育と点数主義の成績。落ちこぼれの放置。勉強以外はろくに何も教えられない未熟な教師。そして不満を押し込める校則。私は一刻も早く日本の教育制度をまともなものに変えないといけないと思う。