ビートルズが果たした役割 | 今、私が考えていること

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NHK映像の世紀バタフライエフェクト「ビートルズの革命」を見ました。この番組は本来「赤の時代1962年~1966年」と「青の時代1967年~1970年」の二部作ですが、昨年の暮れに完全版として一挙放送したものを録画していたので、昨日それを見ました。

 

ビートルズと言えば私の世代ではロックの神様です。

イギリスの港町リバプール出身のジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、それから最後に加わったリンゴ・スターの4人から成るバンドです。「イエスタディ」「ヘイジュード」「レット一トビー」など数えきれないほどの名曲を作り世界中に多くのファンを作りました。

 

この番組では、ジョンとポールのそれぞれの生い立ちから始まり、バンド結成の経緯、そしてビートルズの生みの親でもあるマネージャーのブライアン・エプスタインとの出会いなど、非常に詳細に、しかも貴重な写真や映像をふんだんに盛り込んで製作されています。

 

「赤の時代」はアイドルバンドとしてのビートルズ、「青の時代は」アーティストとしてのビートルズを描いています。実際、1966年のサンフランシスコのライブを最後にビートルズはライブステージ活動を止めてしまいます。その後しばらくメンバーはそれぞれに自由な休暇を過ごし、1967年から活動を再開します。その時のビートルズはメンバー全員が髭を生やしたり長い髪を生やしたり、サングラスを掛けたりと個性的なアーティストに変貌していました。インドのヒンズー教の影響を取り入れたりもしていたそうです。

 

「青の時代」に発表したアルバム「サージェントペパーズロンリーハーツクラブバンド」はビートルズのアルバムの中でも最高の傑作と称されているそうです。

 

また、ポールがジョンの息子のために書いた曲「ヘイ・ジュード」が大ヒットしその替え歌が世界中に広まり、ソビエトの圧政に苦しんでいたエストニアやチェコスロバキアの独立運動の精神的な支えとなったという話は大変興味深いです。

 

ビートルズは第二次世界大戦以来続いていた若者たちへの抑圧から、若者たちを解放し、自分自身を主張して表現することに目覚めさせたと言われています。その後、数多くのロックバンドが誕生しますが、どのバンドにも共通しているのはビートルズと同じように、自分たちで曲を書き演奏して歌うスタイルです。そこに最大の意義があるのです。

 

ビートルズのことを知らない世代が増えてきて、このようなことを書いてもピンとこない人たちもいると思いますが、今みんなが楽しんでいる音楽の原点を作った存在として、歴史として、一度ビートルズの音楽に接してみてほしいと思います。

 

そして今度は君たちがビートルズのような役割を世に問う番なのではないでしょうか。