「光る君へ」第6回のこと | 今、私が考えていること

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毎日の出来事を、新聞やネット上の記事からピックアップして、私なりの意見などを書き綴ります。

主人公のまひろ(紫式部)が初めてききょう(清少納言)と会うシーン。実に衝撃的でした! 

漢詩の会に臨席していて、突然感想を求められたまひろが咄嗟に述べた感想に、なんと! ききょうが嚙みついた。なんという唐突な出会いでしょう。まあ、これは演出でしょうけど、清少納言という女性の性格を端的に表現しています。そしてこの二人の才女が、このあとバチバチと火花を散らすような競い合いを展開するであろうことを鮮明に印象付けました。私は高校時代に「枕草子」を読みましたが、その作者に抱いていた印象とはあまりにかけ離れていたことに少々ショックを受けました。そして紫式部と清少納言は同じ時代にこうして活躍したのだということを改めて知りました。日本史の授業ではこの二人をこういう視点でとらえることはありません。それぞれを個別に説明するので、二人の生々しい関係など知る由もありませんでした。そういう意味で「光る君へ」は大変興味深い大河ドラマです。このドラマは平安京の皇室と貴族たちの権力争いが中心となって進行していくものの、その時代の人々の暮らしぶりや、和歌などの文化、芸術が詳細に描かれます。こんなドラマはかつて見たことがありません。これまで時代劇と言えば、血と汗にまみれた戦国時代のドラマばかり見てきた者には、とても新鮮な感動を覚えます。ちなみに、私は先日NHK出版の「光る君へ」の解説本を買ってきました。登場人物のほとんどが「藤原氏」のため人物の区別がつきにくいのと、その相関関係が良くわからないのです。しかしこの本には詳細な相関図が付いていて助かります。